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【6/7 #日めくりクラシック音楽 】今日はイギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンの代表曲、歌劇『ピーター・グライムズ』初演日(1945年)

こんにちは、名古屋クラシック音楽堂@nagoyaclassicca)です。今日の #日めくりクラシック音楽 では、1945年6月7日が初演日である、イギリスの作曲家ベンジャミン・ブリテンの代表曲、歌劇『ピーター・グライムズ』をご紹介します。

エドワード・ベンジャミン・ブリテンとは?

エドワード・ベンジャミン・ブリテン(1913年11月22日 - 1976年12月4日 )は、イギリスの作曲家・指揮者・ピアニスト・男爵。

12歳で フランク.ブリッジの弟子となり,1930~33年ロンドン王立音楽学校で、ジョン・アイアランド(作曲法)とアーサー・ベンジャミン(ピアノ)にそれぞれ師事した。

卒業前年に父の死もあり、イギリス郵政局映画部に入社し、翌年まで勤務した。映画のための伴奏音楽を作曲する仕事をした。

1937年に『フランク・ブリッジの主題による変奏曲』を作曲し、同年のザルツブルク音楽祭でボイド・ニール合奏団によって初演され、国際的な名声を得るとともに出世作となった。

1939年、4月のドイツのポーランド不可侵条約の破棄や第二次世界大戦の勃発に伴うイギリスの参戦など当時の世界情勢に危機感を抱いたブリテンは、これを避けるため(兵役拒否の意味合いとして)渡米。

1940年に日本政府の企画する皇紀2600年奉祝曲としてイギリス文化振興会から作品委嘱を受け、『シンフォニア・ダ・レクイエム』(作品20)を作曲する。しかし「レクイエム」が「奉祝」に相応しくないとして日本政府が拒否し、演奏されることはなかった。

オペラ『ピーター・グライムズ』はセルゲイ・クーセヴィツキーの勧めで着手され、1945年の初演では大きな反響を呼び、パーセル以来の本格的なイギリス・オペラの再興とまで謳われた。

戦後のブリテンは創作力に恵まれ、かつ最も充実した時期でもあった。ヘンリー・パーセルの『アブデラザール』の音楽を主題に用いた『青少年のための管弦楽入門』(作品34、1946年)やオペラ『アルバート・ヘリング』(作品39、1946年-1947年)、『春の交響曲』(作品44、1949年)など一連の作品が作曲されたのもこの時期にあたる。

1960年から1961年にかけて作曲された『戦争レクイエム』(作品66)は、空襲で破壊されたコヴェントリー大聖堂の再建の献堂式のために書かれたもので、1962年に初演された。

ベンジャミン・ブリテン:歌劇『ピーター・グライムズ』

『ピーター・グライムズ』作品33は、ベンジャミン・ブリテンにとって最初の本格的オペラである。台本はモンタギュー・スレイターによるもので、ジョージ・クラッブの詩『町』の一節である「ピーター・グライムズ」が原作である。

1945年6月7日、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場において、レジナルド・グッドオールの指揮により初演された。第二次世界大戦が終了した直後で上演も大成功を収めたことから、戦後のオペラ界に大きな影響を及ぼすことになった。

ブリテン:歌劇『ピーター・グライムズ』あらすじ

舞台はイギリス東海岸の小さな漁港、漁師ピーターは徒弟の少年を出漁中に死なせてしまい、村人たちの非難を受ける。頑固な性格の彼を女性教師の未亡人エレンだけは理解しているが、彼が別の少年ジョンを徒弟として雇ったことから村人たちとの対立は深まり、その争いに巻き込まれて少年は死ぬ。追い詰められたピーターは沖に舟を出し、自ら舟とともに身を沈める。

このオペラは、特異な状況の下で追い詰められてゆく人間の心理をみごとに描写している

作中の間奏曲6曲のうち5曲が独立した組曲『4つの海の間奏曲』作品33a、および『パッサカリア』作品33bに編曲された。

ブリテン:4つの海の間奏曲 作品33a

レナード・バーンスタインが最後の演奏会で取り上げたなど、オーケストラの重要なレパートリーとなっている。

第1曲『夜明け』(Dawn ) 第1幕第1場への間奏曲
第2曲『日曜の朝』(Sunday Morning ) 第2幕第1場への間奏曲
第3曲『月光』(Moonlight ) 第3幕第1場への間奏曲
第4曲『嵐』(Storm ) 第1幕第2場への間奏曲

ブリテン:パッサカリア 作品33b

オペラの第2幕第2場への間奏曲である。

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