【#なごクラ PICKUP】ロマンスを「聴く」 ～ピアノとヴァイオリンで奏でる愛の物語～ 4/22 #宗次ホール
こんにちは、名古屋クラシック音楽堂（@nagoyaclassicca）です。今日はいつもTwitterでお届けしている、名古屋を中心とした東海４県のコンサートや演奏家の情報「 #なごくら 」の特別版【 #なごくら PICKUP】です。
今週末2023年4月22日（土）、愛知県名古屋市の宗次ホールにて行われる『ロマンスを「聴く」 ～ピアノとヴァイオリンで奏でる愛の物語～』のご紹介です。チケットのご予約はこちらから承ります。
演奏会基本情報：ロマンスを「聴く」 ～ピアノとヴァイオリンで奏でる愛の物語～
日時：2023.04.22(土) 11:30開演11:00開場（12:30終演予定） 会場：宗次ホール（名古屋市）全自由席¥1,000
出演：渡辺優貴（ヴァイオリン）白川優希（ピアノ） 曲目：J.S.バッハ／グノー：アヴェ・マリア▽シューマン：トロイメライ ▽チャイコフスキー：メロディ 他
音楽を通じて愛を育んだシューマン夫妻の本当にあった「ロマンス」を中心に 麗かな春を感じる名曲をお届けします。
演奏会のテーマ「ロマンス」について、当日演奏される曲目と共にご紹介。
この演奏会に出演されるピアニストの白川優希さんに、演奏会のテーマや選曲のポイントについて伺いましたので、演奏会の予習としてぜひご活用ください🎶
また、白川さんのYoutubeチャンネル『しらてぃチャンネル』では、演奏会の聴きどころの紹介や、毎日の練習の様子・休憩時間の雑談動画など、毎日2本動画！アップロードされていますので併せてご覧ください。それではインタビュースタートです！
Q：演奏会のタイトルにも入っている「ロマンス」と「愛の物語」というテーマですが、どのように曲目を選んでいかれたんでしょうか？
A：今回、演奏会を一緒に開く桐朋学園大学出身で同期のヴァイオリニスト渡辺優貴さんと「もし演奏するなら何弾きたい？」という話になり、一番最初に決まった曲がフランクのヴァイオリンソナタ第四楽章です。
この曲は、フランクが後輩イザイが結婚した時にお祝いとして捧げた曲です。第一楽章から第四楽章まであり、コンサートでは第四楽章を弾きます。
全体を通して聴くと素晴らしい恋愛映画を観たような満足感があり、その中でも第四楽章は輝かしく壮大で終曲として相応しい楽章です。
ピアニストとしても、単に伴奏者としてではなく楽しめる曲になっています。
この曲を軸に、ロマンスを感じられるような小品や一度は聴いておきたい名曲を集めました。できあがったプログラムが結構素敵な感じに仕上がっているので、きっと楽しんでいただけるんじゃないかと思います。
Q：先輩が後輩の結婚のお祝いとして曲を贈るって素敵なエピソードですね！ほかにプログラムの中で特におすすめの曲はありますか？
A：イチ押しはクララ・シューマンの『3つのロマンス』Op.22-1です。実は、クララ・シューマンの曲に触れることはあまりありませんでした。
はじめにフランクのバイオリンソナタ第四楽章を弾くことになった時に、
シューマンが妻クララにクリスマスプレゼントとして贈ったと言われている『３つのロマンス』Op.94-2を演奏しようと決めました。
そこで、シューマンの妻であるクララのロマンスという曲も比較的有名だった為選曲しました。
楽譜をみてみると、ピアノパートもバイオリンパートもとても美しく、どうしてもっと有名でないのか不思議なくらいお気に入りです。ピアノとバイオリンのメロディが優しく寄り添う素敵な作品です。
Q：白川さんがピアニストとして選ばれたロマンスをテーマにした曲はありますか？
A：ピアノソロはブラームス『ピアノのための6つの小品』より『間奏曲Op.118-2』を演奏します。この曲もロマンチックで愛情深い曲です。音楽家の中では、どなたに聞いても「素敵な曲だよね」と呟かれるような、ロマンチックでうっとりするような旋律が特徴です。
今回コンサートの為に何十時間とさらいましたが、何回弾いても、どこの部分弾いても「素敵だな」と思える曲は滅多にありません。
底なしに深い愛を感じられる作品で、何回弾いても良いなと思ってしまいます。
Q：シューマン夫妻とブラームス。実際の歴史の中でもこの３人はとても深い関係にありますよね。
A：そうですね！シューマンとクララの曲を演奏するなら、ブラームスも演奏したいよねってなりました。
シューマンは、ブラームスの師匠に当たります。ブラームスが若かりし頃にクララ・シューマンとロマンスがあったと言われています。
Q：今回の演奏会では、この他にも「ロマンス」がテーマの曲がたくさん演奏されますね。
A：ランチタイム名曲コンサートということで、有名な曲もたくさん演奏しますので、きっと楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。バイオリンもピアノも甘い部分が多いのできっと楽しめると思います。
その中でも、エルガーの『愛の挨拶』op.12には、個人的に思い出がありまして、学生時代レストランでピアノ演奏をするバイトをしていたんですが、そんなある日、小さな女の子が「愛の挨拶をよろしければ弾いてください」と書かれた小さな紙を、お母さんと一緒に緊張した面持ちで手を震わせながら、わざわざピアノの横まできて渡してくれたんです。
すごく嬉しくて、その後「愛の挨拶」を弾くたびに、その女の子とのエピソードを思い出すんです。曲自体もすごく温かみがあって春らしい曲になっているので、きっと気に入っていただけると思います。
その他にも、シューマン『トロイメライ』やJ.S.バッハ／グノー『アヴェ・マリア』、チャイコフスキー『メロディ』、イザイ『子供の夢』などを演奏します。ぜひお越しください🎶
Q：最後にクラシックコンサートにあまりなじみのない方に、当日演奏会を楽しむための秘訣があれば教えていただけますか？
A：はい。実は私はクラシックのコンサートに行くと、寝てしまうことがあるんです。チケット代も払って行くので絶対に寝たくないのに、ふわふわの椅子に、すごく美しい音楽に包まれてウトウト笑
そんな時の対策として、前の日にたくさん寝ることと、予習をすることをおススメします！
映画とかは予習しちゃうとあらすじを見たりして面白くなくなってしまうかもしれないんですけど、クラシックコンサートの場合は、予習をすればするほど結構楽しくなります。
予習はどういう風にするかというと、プログラムを調べて知らない曲をYoutubeなどで聴くという方法がおススメ。３回くらい流しで聴くと少し覚えるので、全く知らない曲だといつ終わるんだろうって思いますが、知ってる曲だと「あ、こういう風に弾くんだ」という発見もあって楽しめると思います。
ぜひぜひ予習してみて頂けるといいかなと思います。
Q：なるほど！確かに予習をすると次の展開を楽しみながら聴けていいですね。あと、クラシックコンサートにはどんな服装で行ったらいいかって思われる方も多いかと思いますが、何か良いアドバイスはありますでしょうか？
A：服装はいつも通りのカジュアルで構いません。
せっかくお出かけするので、ワンピースやスーツなんかのお洒落をして来てくださる方もいますし、Ｔシャツにデニムでも全然ＯＫだと思います。
ただコンサートは１時間ぐらい座っているので着心地がいい服装がいいかもしれません。ゴワゴワした服なんかだと自分が心地よくないかもしれませんね笑
ありがとうございました！選んだ曲や作曲家に関するエピソードなどをお聞きできて、楽しく予習ができました！当日の演奏会も楽しみにしています🎶
チケットのご予約はこちらから承ります。
出演者紹介：渡辺優貴（ヴァイオリン）
これまでにヴァイオリンを花井晶子、進藤眞弓、林茂子、久保良治、藤原浜雄、漆原啓子、佐藤一紀、ヴィオラを磯村和英の各氏に師事。
現在オーボエ×ヴァイオリンデュオ「レーヴ・パピヨン」や「カルテット陽」としての活動が多方面で好評を博すなど、様々な演奏会に出演する他、後進の育成にも尽力している。
SNS等
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・LINE：下記のQRコードからも登録できます。
出演者紹介：白川優希（ピアノ）
主なメディア協力：NHK BSプレミアム 特別ドラマ「黒蜥蜴 〜BLACK LIZARD」ピアノ演奏。テレビ朝日系列「はじめまして、愛しています。」ピアノ監修。フジテレビ系列『世にも奇妙な物語「シンクロニシティ」』ピアノ協力。
ヴィトラ名古屋レギュラーピアニストの他、帝国ホテル、シェラトン都ホテル等結婚式場や葬儀場、レストラン(俺の株式会社/国分寺 龍栄等)演奏など。
阪急交通社「たびコト塾」有料音楽講座にて講師兼演奏。戸塚区民文化センター さくらプラザ情報誌「SAKURA」にて連載「音楽の隠し味」執筆。横浜市戸塚さくらプラザ地域連携協定。
SNS等
・配信音源：TuneCore（@shiraty）
・HP http://shiraty.com
・Youtube（演奏アーカイブ：@shiratyskyblue）
・Youtube（しらてぃチャンネル：@user-rs2ke4xe6d）
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名古屋クラシック音楽堂では、#なごクラ を通じて、東海４県のクラシック音楽を深掘りしていきます。
いかがでしたでしょうか。今回は初の試みとして、Twitterでいつもお届けしている #なごクラ でご紹介したコンサート・演奏会情報を、出演する演奏家の方に詳しくお話を伺って、インタビュー形式で深掘りしていきました。
#なごクラ プロジェクトに関してはnote記事『東海４県のクラシック音楽演奏会をご紹介＆徹底応援するプロジェクト「#なごクラ」はじめます。』で詳しくご紹介していますので、ご興味のある方は是非お読みください。
また今後も、今回の「#なごクラ PICKUP」のように、Twitterでの告知や、通常のウェブサイトでの基本的な告知では伝わらない演奏会やコンサートの出演者の方や、主催・企画される方に想い・コンセプトやプログラムの聴きどころなどをお話を伺って、より演奏会・コンサートの魅力が伝わる記事でご紹介していきたいと思います。
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