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【名大URA通信】vol.45「執行部の先生方の右腕に俺はなる!」


[1] 【URAコラム】「執行部の先生方の右腕に俺はなる!」

永井博昭(ながい・ひろあき):大阪市出身。京都大学大学院農学研究科森林科学専攻博士課程修了、博士(農学)。ポスドク、東京の私立中・高一貫校での理科教諭、群馬大学URAを経て、2019年よりIR戦略室担当URAとして名大に着任。2022年4月から2年間は内閣府フェロー兼務。2児の父。

ー永井さんはIR(Institutional Research)戦略室(以下、IR室)担当ですね。データ分析のプロフェッショナルというイメージですが、ご専門は森林科学だったんですか。山林に分け入ってフィールドワークをされていた?

ー(永井)いいえ、僕は切られる木を山の下で待っている方の人間でした(笑)。材料工学が専門で、木材の節のまわりのひずみを画像解析する研究をしていました。当時からデータ分析には馴染みがありましたが、情報学を専攻していたわけではないので、現在の職務に活かしているスキルは、高校教諭時代や前任の大学で、仕事をしながら身に着けた部分も大きいです。

ーIR室ではどんな業務を担当しているんですか?

ー(永井)主に国際的な大学ランキング結果など、大学の研究力に関わる情報を収集・分析して先生方に提供したり、大学執行部の会議で報告したりしています。先生から個別にデータ分析を依頼されることもあります。

ー先生からの個別の依頼って、具体的にどんな内容ですか?

ー(永井)例えば部局(研究科や研究所など)長の先生から、自部局の論文業績のエビデンスが欲しいと依頼されると、学内外のデータベースから情報を集めて、強みや傾向などが見やすい資料にして提供したりします。先生から感謝されて再度依頼を受けたりすると、必要とされている感じがして嬉しいです。学校基本調査などの省庁の調査データや他大学のデータなども、どこに公開されているのか把握して、聞かれたらすぐに対応できるようにしています。

ー永井さん自身がデータベースみたいですね。

ー(永井)というか、IR室全体が名大のデータベースとなるべく、機能を強化しているというべきでしょうか。IR室では事務職員の方とURAが机を並べていて、省庁からの調査対応などでは両者が隔てなく協働するなど、とても良い関係で仕事ができていると感じています。

コロナ禍以前はサッカー日本代表のサポーターとしてスタジアムで太鼓を叩いていた。
お子さんが生まれてからは家庭優先で団地(官舎)周辺の子育て環境を満喫している。
先日、学区対抗駅伝大会のメンバーにもスカウトされ、近々、大高緑地を走る予定。

ー直近の2年間は、内閣府にも出向されていましたよね?

ー(永井)はい、2024年3月末まで、内閣府フェローとして、週のうち3日は東京に通っています。内閣府は科学技術政策の立案や大学運営などに活かすために「e-CSTI」というエビデンスデータの共有プラットフォームを作ってまして、私は各大学から研究力や教育力などに関わるデータを集めたり、その分析を整理したりする業務を担当しました。国の予算成立プロセスを身近に感じるなど、初めて知ることも多く、良い経験でした。

ーURAは研究者としての先生方を支援する場面が多いですが、永井さんの場合は大学運営者としての執行部の先生方との接点が多いんですね。

ー(永井)そうですね。大学経営に近いところにいてやりがいを感じているんですが、IR室が持っている研究力データなどを他のURAと共有したり、研究支援の現場に活かしてもらうことがあまりできていないのは、課題だなと感じています。

ー今後、名大ではどんな仕事をしていきたいですか?

ー(永井)大学や部局の執行部の先生方が欲しいデータを即座に提供できるような「強いIR室」を作っていきたいですね。執行部の先生方の右腕になれるように頑張ります!

[2] 異分野融合推進セミナー(4)日清戦争にみる戦争と感染症のかかわり

歴史的に見て、戦争と感染症は密接な関係にありました。近年、世界で発生している戦争についても例外ではありません。それでは、私たちが現在および将来の戦争に向き合う際に、過去の戦争から何か示唆を得ることはできないのでしょうか。本セミナーでは、近現代日本初の本格的な対外戦争であった日清戦争を事例に、歴史史料を紹介しつつ、戦争と感染症の関係について考えていきます。
・日時:2024年3月5日(火)16:30~18:00 *オンライン
・講師:加藤 真生(人文学研究科 附属超域文化社会センター 助教)
・詳細・申込:https://www.miu.aip.nagoya-u.ac.jp/info/1937/

[3] 名古屋大学発、東海地区発メディカル・ヘルスケアスタートアップショーケース

メディカルイノベーション推進室(MIU)とLINK-Jの共催で、名大発メディカル・ヘルスケア系スタートアップの紹介イベントを開催します。本学医学系研究科院生や卒業生が設立したスタートアップも登壇します。
・日時:2024年3月27日(水)18:00~19:30 *ハイブリッド開催
   (会場受付17:45~、名刺交換会19:30~20:30)
・会場:GLOBAL LIFESCIENCE HUBカンファレンスルーム & オンライン
・登壇者:
  竹下 修由(国立がん研究センター スタートアップ支援室長)
  橋爪 克弥(Beyond Next Ventures 執行役員/パートナー)
  山家 創(リアルテックホールディングス 取締役執行役員)、他 
・詳細・申込:https://www.link-j.org/event/post-7603.html

[4] 名大発アカデミックフラッシュ 第32報

若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第32弾!
・日時:2024年3月14日(水)12:00~13:00 *オンライン
・発表:名古屋大学大学院農学研究科 飯田敦夫 助教
    名古屋大学大学院医学系研究科 足立拓史 助教
    名古屋大学大学院医学系研究科 濵口知成 特任助教
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/20707.html

[5] 名大カフェ「根っこの科学」&「大学院生たちはどう生きるか」

■【本日開催】第101回名大カフェ「根っこの科学~植物の栄養素獲得をめぐるアンダーグラウンドな世界」
植物は根で水や養分を取り込み、地上部の葉や花に栄養素を分配しています。分子生物学の発展により、植物には、環境に応じて土壌からの栄養素獲得と体内での分配を最適化する巧妙なメカニズムが存在することが分かってきました。栄養素を運ぶタンパク質「トランスポーター」に焦点を当て、植物が進化させた栄養素獲得のメカニズムについてお話します。
・日時:2024年3月1日(金)19:00~20:15 *オンライン
・ゲスト:吉成 晃(高等研究院/ITbM YLC特任助教)
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/research-information/mcafe/event101

■第102回名大カフェ「大学院生たちはどう生きるか」
大学院進学者の減少が話題になる今、さまざまな分野で研究に打ち込む名大現役大学院生5名をゲストに迎え、その実態に迫ります。研究から得たもの、苦境との向き合い方…大学院生活は彼らの人生をどう変えたのでしょうか? 現役大学院生、大学院を出た方、進学を考える方…大学院に関心あるみなさん、にぎやかに考えてみませんか?
・日時:2024年3月5日(火)18:00~19:30
・会場:名古屋大学NIC館 Idea Stoa
・ゲスト:2023年度研究成果をプレス発表した名古屋大学大学院生5名
     須賀永帰、榊晋太郎、西山尚来、鈴木華実、山ノ内勇斗
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/research-information/mcafe/event102

[6] 名古屋大学オープンレクチャー2024

春分の日恒例の「名古屋大学オープンレクチャー」。今年も高校生を対象に、4名の研究者が最先端研究を紹介します。
・日時:2024年3月20日(祝)13:30~15:30
・会場:名古屋大学理学南館 坂田・平田ホール、他
・講師:高橋義行(医学系研究科 教授)、久島周(医学部附属病院 病院講師)、
 大山伸一郎(宇宙地球環境研究所 講師)、水津理恵(理学研究科 特任助教)
・対象:高校生(中学生、高専生、大学(院)進学準備中の方も可)
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/research-information/openlecture/ol2024

[7] Tチャン海外編<6>メキシコ

Tongaliイノベーターズチャンネル海外編、第6回はメキシコの若き起業家が登場。ゲストのGerardo氏は19歳の学生。若くしてスタートアップを立ち上げた際の経験、モチベーション、課題などについて共有します。
・日時:2024年3月19日(火)10:00~11:00 *オンライン
・ゲスト:Mr. Gerardo Calderón(Founder & CEO of Fōcaris & Taanaj)
・使用言語:英語
・対象:どなたでも。特に大学生・大学院生
・詳細・申込:https://tongali.net/events/tic2023-intl-6th/

[8] 名大研究フロントライン Podcast & note

 ■イベント開催レポート|第100回名大カフェ「いつ、どこに意識は宿る? 脳神経科学に問う、われわれの正体」

■プレスリリース連動 最新研究がもっとよくわかる!シリーズ

・医学系研究科 博士課程 宇野枢さん

・工学研究科 堀克敏教授

・低温プラズマ科学研究センター 石川健治教授・田中宏昌教授

・生命農学研究科 梶村恒教授

・名古屋大学博物館 門脇誠二教授・渡邉綾美研究員

・医学系研究科 木山博資教授

最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門   
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp  電話:(747)6527


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