【名大URA通信】vol.40「ソルジャーだけではダメ。私、志は高いので!」
[1] 【URAコラム】「ソルジャーだけではダメ。私、志は高いので!」
ー松崎さんは産学協創・国際戦略部門所属ですね。企業経験豊富な男性が多い部門で、若手女性として頑張っている姿が印象的です。
ー(松崎)周りのURAと比べると経験が少ないのですが、「成長枠」として採用していただいた感じでしょうか(笑)
ー今は、主にどんな業務を担当していますか?
ー(松崎)大型の産学共同研究の立ち上げやマネジメントのほか、企業や先生方からの産学連携相談や問い合わせへの対応窓口も担当しています。問い合わせに対して間違ったことを説明しないよう、産学連携制度を正確に理解しなければいけませんし、もしわからないことがあったら「”どうすればそれがわかるのか” を知っていなければならない」とも、心がけています!
ー・・・几帳面なのかな?
ー(松崎)はい、思い違いがあるのが怖いので、他の意味にとられる恐れのある言葉を使わないようにしたり、相手が何をどこまで知っているかを考えて言葉を選ぶようにしています。でも「誤解がないように」と思うと、文章が長くなっちゃうんですよね。部門長から「長い!簡潔に!」とよく指摘されます(笑)。話が長くなる傾向は自覚しているので、大切なことを伝えそびれないよう、資料は事前にきっちり作ります!
ー自分の性格を理解して、対策もしている(笑)
ー(松崎)これは自分の性格でもあるんですが、前職の影響もあると思います。例えば医薬品製造の指図書って、誰が製造担当でも、何度やっても間違いが起こらないように、正しく記録が残せるようにすごく細かく作業を明文化するんです。他にも「仕事はこうあるべし!」という規範が共有された職場で私の社会人生活が始まったので、URAに転職してからは仕事の仕方に戸惑いもありました。
ー企業からURAに転職した方がよく言うカルチャーショックですね。
ー(松崎)特に、URAが個々の経験や知識に基づいて仕事をしていて、そのノウハウが全体に共有されていないことに驚きました。
ーURAは経験者採用が多いので、「仕事の仕方を知ってて当然」「一人で仕事ができて当然」みたいな風土がありますしね。
ー(松崎)でも、それでは組織の基盤が積みあがっていきませんよね。部門内でも以前から問題意識はあるものの、自分の業務に追われて手が回らない、という状況だったので、私の着任1年目は、業務マニュアルづくりにかなりのエフォートを割かせてもらいました。産連制度の詳細や、大学のどこにどんな情報があるかなど、私の後に着任したURAには活用してもらっています。
ー最近は、産連制度改正の業務もしているみたいですね。
ー(松崎)東海国立大学機構が発足して、名大と岐阜大、両方の大学の先生に入ってもらう共同研究プロジェクトが増えたんですが、両大学で産連制度に違いがあって困ることがよくあったんです。それを契機に、機構として産学連携を進めやすいように、関連部局とともに両大学の制度改正の検討を進めています。
ー最後に、今後の抱負を教えてください。
ー(松崎)URAは1件1件に立ち向かう「ソルジャー」であるだけはダメだと思うんです。名大の10年後の産学連携ビジョンや価値観を理解した上で、広い視野で仕事をしたいと思っています。私、志は高いので! (了)
[2] 学術研究・産学官連携セミナー「「科研費等申請指導手当」の導入と本年度の活用状況について」
機構の教職員を対象に、学術研究や産学官連携情報を提供する本セミナー。10月は、科研費匿名アドバイザなど、外部資金申請に協力いただいた先生方へ手当を支給する「科研費等申請指導手当」制度について、本年度導入に至る経緯と概要、活用状況について説明します。
・日時:2023年10月18日(水)8:45~9:15 *オンライン
・話題提供:山口淳(名古屋大学学術研究・産学官連携推進本部 主幹URA)
・対象:東海国立大学機構所属の教職員(機構内限定)
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/headquarters/seminar
[3] 名大発アカデミックフラッシュ 第27報
若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第27弾!
・日時:2023年10月12日(木)12:00~13:00 *オンライン
・発表:名古屋大学大学院医学系研究科 西浦裕子 助教
名古屋大学医学部附属病院 鈴木望人 病院助教
名古屋大学大学院工学研究科 久志本真希 講師
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/18527.html
[4] PI育成セミナー「研究室主宰者としてのリーダーシップのあり方を考える」
リーダーシップは、自分が先頭に立ってリード(統率)することだけではありません。リーダーシップについて理解を深めることは、研究室運営を目指す際に役立つだけでなく、将来、異分野の人たちとの関わりの中で組織をまとめ上げる立場になった際にも大いに役立ちます。リーダーとしての活躍の可能性について、ぜひ参加者との意見交換を交えて考えてみませんか。
・日時:2023年10月20日(金)14:00~16:00 *オンライン
・講師:樋口 貴子氏(株式会社キャリアデザイン 代表取締役)
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員であれば参加可能です。T-GExのアソシエートも参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/17808.html
[5] あいちサイエンスフェスティバル2023 サイエンストーク
「あいちサイエンスフェスティバル2023 サイエンストーク」続々開催中!10月のラインナップをご紹介します。
■ 中性子を用いた新しいがん治療 ―ホウ素中性子捕捉療法―
・日時:2023年10月7日(土)13:30~14:30
・ゲスト:名古屋大学大学院工学研究科 瓜谷章 教授
・会場:三井住友銀行 SMBCパーク栄
・詳細・申込:https://aichi-science.jp/event/detail.html?id=3188
■ 難治性皮膚疾患に挑む!―皮膚病の原因と最新治療法とは?―
・日時:2023年10月11日(水)19:00~20:00 *オンライン
・ゲスト:山形大学医学部 鈴木民夫 教授、他
・詳細・申込:https://aichi-science.jp/event/detail.html?id=3189
■ 愛知学長懇話会SDGs企画委員会「外国人との共生社会と異文化間コミュニケーション」
・日時:2023年10月12日(木)19:00~20:00 *オンライン
・ゲスト:名古屋経済大学 郡麻里 准教授
・詳細・申込:https://aichi-science.jp/event/detail.html?id=3190
■ 電波で宇宙の天気を探る
・日時:2023年10月17日(火)19:00~20:00 *オンライン
・ゲスト:名古屋大学宇宙地球環境研究所 西谷望 准教授
・詳細・申込:https://aichi-science.jp/event/detail.html?id=3191
■ 図書館サイエンス夜話「くすりをつくる」
・日時:2023年10月27日(金)18:30~19:45
・ゲスト:名古屋大学大学院創薬科学研究科 横島聡 教授
・会場:名古屋市鶴舞中央図書館 第1集会室 *10/13(金)受付開始
・詳細・申込:https://aichi-science.jp/event/detail.html?id=3143
[6] Tongali アイデアピッチコンテスト 出場者募集中
学部生・大学院生・ポストドクター・中高校生を対象としたアイデアピッチコンテストを開催します!「アイデア」は、起業を目指すものから、企業とタイアップした新事業、社会課題解決、学生イベントなど、おもしろい新しいアイデアならなんでもOK! 優秀なアイデアはビジネスアイデアに限らず、Tongaliが実現に向けてサポートします。
・申込〆切:2023年10月24日(火)
・予選会:2023年10月28日(土)13:00~18:00 @名大orオンライン
・本 選:2023年11月11日(土)@なごのキャンパス
・詳細・申込:https://tongali.net/pitch-contest2023/
[7] 名大研究フロントラインPodcast
・素粒子宇宙円卓会議#10 | KMI 横山修一郎 助教
↓ ☆プレスリリース連動 最新研究がもっとよくわかる!シリーズ☆
・生命農学研究科 梶村恒 教授、鈴木華実さん(博士後期課程)
・医学系研究科 八木哲也 教授、医学系研究科/未来社会創造機構 大山慎太郎 准教授、医学系研究科/医学部附属病院 井口光孝 助教
・医学系研究科 加藤昌志 教授、香川匠さん(博士課程)
・医学部附属病院 森本竜太 助教
・細胞生理学研究センター/創薬科学研究科 阿部一啓 准教授
最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門 情報発信ユニット
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp 電話:(747)6790