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酷い決算説明資料

初めてnoteを書くのであまりクオリティは期待しないで下さい。

表題の「酷い決算説明資料」というのは、企業が決算後に出す決算説明会資料や決算説明資料、補足資料などがありますが、決算短信以上の説明をしていなかったり、肝心な情報が全く掲載されていない会社があります。
IR系Advent Calendarに参加されている会社側の方が見たら驚く内容の会社も多いので、私が投資している先の酷い資料をピックアップしたいと思います。


岡谷鋼機(7485)

第2四半期決算説明資料

https://www.okaya.co.jp/sys/upload/save/1930849176514e528eb4a4.pdf

岡谷鋼機は1669年創業で社長は一子相伝で現在14代目になる東海地方を代表する名門企業です。
決算短信で読み取れない情報は下記の2ページの部分です。

売上1兆円予想の会社なのに、さすがにこれは無いですよ。
もうちょっと何とかならないのかと思ってしまいます。
何人かの投資家の方は相続税対策の為にわざと時価総額を低く抑えているんじゃないかと言っていましたが、最初は冗談だと思っていたけど私もその意見に傾きつつあります。
下記の部分を入れるくらいなら、もうちょっと2Qまでの業績の説明をして欲しいです。


中部日本放送(9402)

第2四半期決算説明資料

https://hicbc.com/corporation/ir/library/financial_report/pdf/2023-11_kessantanshin_document.pdf


見て頂くと分かりますが、利益の大半を不動産で稼いでいますが、不動産事業の説明はこれだけです。
これで他の企業や政治家に情報開示しろってよく言えるもんだと、放送で観たり聞いたりする度にイラっとします。
ちなみに、決算短信での不動産事業の記述は下記だけです。

22年3月期には約33億円の賃貸用ビルを購入しましたが、何の開示も出さず、総会の招集通知の下記記載で私も初めて知りました。

中日新聞の保有株数を法律に違反するから長年有価証券報告書に虚偽記載をしていて、西武鉄道が虚偽記載して上場廃止になった時に日本テレビと共に明るみになり、監理ポストに指定された事がありましたが、その頃から体質は変わっていないと感じます。

そんな会社ですが、中部日本放送自体は好きなので、少しでも改善されるようにこういった事をこれからもPRして行きたいと思います。


メタプラネット(3350)

タイ子会社の借入に対する債務保証について

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/33500/400fa5c8/3391/4acd/b126/4c7ef1e77904/140120220201577581.pdf


これを見た瞬間に、その数年前に出したIRを思い出しました。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/33500/23db8745/fa6a/4d75/8233/c36f188fd52f/140120150122009075.pdf

長いので読んでない人の為に要約すると、実質親会社のフィリピン子会社が作ったSPCへ出資とお金を貸すという内容で、リスクは低いと記載していました。

出資と貸出から半年後、返済の期限が来たけど何の開示も無いので返済されたものだと思っていたら、有価証券報告書を見たら全額貸倒引当金に計上されていて驚きました。

22年の開示も非常に似ていると思ったけど、まさか数十億円分も株式交換して手に入れたタイのホテル6棟(出資比率は半分でしたが)を1億円の担保で全部取られる(しかも関係者に)のは背任になるんじゃないかと思って、さすがにやらないと思ったけど、やっぱりやりました。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/33500/77fc4c48/ddd6/428a/942b/012482580c96/140120220502533035.pdf


アジア系の外国人が日本のハコ企業を買うとやりたい放題無茶苦茶やるという典型例がレッド・プラネット・ジャパンだったと感じます。
(更に買ったフード・プラネットを含めて)

レッド・プラネット・ジャパンは親会社がEVOに変わって、社名もメタ・プラネットに変わりました。
ハコ企業は見ている分には色々と規則に詳しくなったり、開示の深読みをする癖がついたりと勉強になりますが、個人的には近付きたくないですし、鉄火場として割り切って勝負する以外では近寄らない方が吉だと思います。


名古屋電機工業(6797)など

岡谷鋼機や中部日本放送は酷い開示資料だと槍玉に挙げましたが、もっと酷いのは決算短信と有価証券報告書と四半期報告書と招集通知だけの最低限の開示しかしない企業です。
しかもそれぞれの資料でも最低限の説明しかなく、投資家はその説明と属する業界の動向で業績を予想するしかありません。
「そんな会社を買うなよ!」と言われそうですが、バリュー投資家の性でつい安いから買ってしまいます。
そういった会社は沢山ありますが、表題に名古屋電機工業を挙げたのは、名古屋電機工業が21年3月期にとんでもない好業績で株価も暴騰した時に、最低限の開示しかしない塩対応を続けた結果、会社へ電話を掛ける人が大勢発生しました。

その人気がピークの時に下記のようなリリースを出します。

https://www.nagoya-denki.co.jp/cms/wp-content/uploads/2022/03/ir_otoiawase.pdf


自分達がちゃんと説明しないから問い合わせが殺到しているのに、この言い草は酷過ぎます。
この後も開示が充実する事はありませんでした。
買収防衛策も導入して現在も更新し続けている会社ですが、買収防衛策を導入する前に、少しは開示を充実させてバリエーションを上げようという意思を一切感じないので、ここで最低限の開示しかしない企業の代表例として名前を出しました。


以上で終わらせて頂きます。
来年はもうちょっと勉強になるような事を書きたいと思います。


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