20年後もConnecting the dotsが腹落ちしますように。
今年6月に、リクルートが発行する「スタディサプリ プロフェッショナル・シフト」 という冊子の「2030年の社会を支える、30人の現在地」という特集で活動を紹介していただきました。
全国にある高校の校長先生や進路指導の先生方、また高校3年生がいる家庭に直接郵送で12万部配布されている冊子だそうです。
私自身もまだまだやりたいことがたくさんあるし、いろんな意味で道半ば。なので「現在地」として紹介されるのがちょうどいい感があるし、「2030年の社会を支える人」と紹介されるのはめちゃくちゃ身が引き締まります。
実はこの取材、ちょうど怒涛のコロナ対応を始めた前日の2月20日が取材日でした。で、発行されたのが6月頃。当時はまだコロナ混乱のさなかだったので、とてもじゃないけれど「取材されましたー!」というような投稿をできる状況ではなく。
半年も経ってしまったけれど、ようやくnoteで書こうという気持ちになれたのは、それだけ気持ち的には落ち着いたということかなと我ながら思っています。
先週ちょうど、NPOとして毎年恒例の期末決算にまつわる書類作成、決算、そして総会が終わり、週末にはホストの皆さんと直接対話をする2時間のオンライン総会 / 懇親会も無事に終えることができました。10月から12月にかけて毎年やってくるこのお仕事は、すごく大変なのだけれど私が代表理事としてとても大事にしていて、年間の中でも一大仕事なのです。
加えて今年は「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」が実施できない今、withコロナ / アフターコロナを見据えた新規事業に取り掛かかっていて、私自身も含めて全員プロボノメンバーで取り組んでいるのですが、それがとてもエキサイティング。
結局コロナ前と全く変わらず、フルタイムでNAGOMI VISITに取り組んでいます。かつ、本業とは別に兼業という形で愛知県の食品メーカーさんのCX周りをお手伝いさせていただくというご縁があり、とても面白い経験をさせてもらっています。
私は自分が高校生だった頃に、今の自分が取り組んでいる仕事や働き方は1ミリも想像できていませんでした。
1999年、当時まだ全国の大学で1,2校しかなかった観光学という分野を選んだのは、「観光っていう遊びを学ぶなんてなんだか面白そうじゃん」というただの直感でしかなくて、その後にどんな道が続いているのかということさえあまり深く考えていなかったような。
だから、こんな素敵な冊子に取り上げていただいておいてこういうのは何ですが、今の高校生に対して「私はこれを目指して進路を決めましたよ」なんて偉そうなことは一切言えない。
とはいえ、改めて振り返ってみればやっぱりスティーブ・ジョブズが言う Connecting the dotsということになっていて、高校を卒業した後の20年間で経験したことは学びも趣味もアルバイトも遊びも、何もかもがちゃんと1つ1つ今に繋がっている。本当に。
Again, you can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backward. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something — your gut, destiny, life, karma, whatever. This approach has never let me down, and it has made all the difference in my life. (2005年、スタンフォード大学卒業式でのスティーブ・ジョブズ スピーチ)
だからこそ、こうやって「こんな生き方で楽しんでる人もいるよ」と若い世代に紹介してもらえるのはとても光栄です。
取材をしてくださった編集者の方から聞いた裏話で、実は4,5年前から私の活動を知っていて事あるごとにいろんな媒体で企画提案をしてくださっていたそうで。「今回、満を期して企画になったんですよー」とのことでした。自分が知らないところでも活動を応援してくれている人がいるなんて、もうそれだけですごくすごくありがたい。やっぱりここでも身が引き締まる思いです。
VUCAの時代なんて言われていますが、ここから先、20年後に自分の行動を振り返ってもきっとやっぱりConnecting the dotsという言葉がなんだかんだで腹落ちすることになるんだろうなと。
いえ、未曾有の混乱の中で色々決断して前に進んできたからこそ、20年後にConnecting the dotsを感じたいと、切実に願ってしまいます。
「2020年はそれまで自分が注げる最大のパッションで続けてきた仕事が強制的にストップされたけれど、あの時に始めたあれが、なんと今につながっているのよねー♪」と20年後に言えますように。
そんな風に考えて、てことはやっぱり、「今、ここ」を全力で楽しむのが吉だよねと。そんなふうに思えた取材でした。
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