見出し画像

子宮頚がんのこと⑨ ~入院の日~

手術のため入院する日がやってきました。

入院受付へは午前10:30に行くことになっていましたので、ゆっくり準備を整えて、仕事前の彼に車で送ってもらいました。


私の病院の場合、

手術前日に入院

翌日に手術

翌々日午前中には退院

という流れになっていました。


入院受付では、朝から私と同じように入院する患者さんやその家族の方々が列を成していました。(意外と入院する人、多いんだな・・・なんて感じました。)

私の番が来て、デスクに向かうと、名前と必要書類の確認が済んだ後は、すぐに病棟のナースステーションへ行くよう案内されました。

ナースステーションへ行くと、担当する看護師さんからあいさつがあり、病室に案内されました。

病室は、4ベッドあって、私のベッドは窓際で外の様子も見渡せる明るい場所でちょっと安心。

ベッド周りのテレビや冷蔵庫、電気の使い方の説明、病室にある棚、トイレ、洗面台の使い方などを説明してもらい、今度は病棟内(半フロアー)をゆっくり歩きながら、電話のできるラウンジや部屋とは別にあるトイレ、浴室、診察室の位置を案内してもらいました。(ちなみに私のいた半分のフロアーは、女性専用の病室のみだということでしたので、寝巻でふらふら歩いていても安心でした。)

一通りの案内が済んだところで、看護師さんから、手術のこと、手術前後の流れなどの案内があり、バイタルチェック(体温、血圧、脈拍測定)を済ませ、ベッドで少しくつろぐことに。

手術前日は、特に何をするか聞いてなかったので、検査でもあるのかな?と思っていましたが、おおまかに言うと、

・体を清潔にしておくためにシャワーを浴びること

・手術前にお腹を空っぽにしておくための下剤などを飲む

くらいでした。 

おそらく、病院の環境にも慣れておく、という目的もあるのかもしれません。

麻酔科の先生から、常用薬の確認と、下剤の案内、手術当日に投薬する点滴の案内もありました。

手術当日は点滴3つ! 水分補給のためのものが2つと、抗生物質のものが1つ。 針刺しっぱになるんだな・・・なんて思ってました。


午前中に入院したので、この日のお食事は、昼と夜が食べられました。

特に食事制限がないので、おやつを自分で買って食べたりできるようでしたが、病院にいる間は、そんなに動かないし、めちゃくちゃお腹が空くこともないので、病院食だけで十分でしたけど。

お昼ごはんを済ませて落ち着いた頃、下剤を飲みます。下剤はすでに溶かしてあって、炭酸水のような飲み物が紙コップに入ってきます。味はさわやかでカルピスサワーがちょっと酸っぱくなった感じかな。人によっては苦手みたいですが、私はスルスル飲めました(笑)。

この後、既に予約されていたお風呂の時間した。30分予約制となっているので、その時間内にささっとシャワーを浴びます(私の場合髪も短かったので、時間内で髪も乾かせるぐらい余裕がありました)。

その後は、ひたすら自由時間。

18時の夕食までの時間は、お昼寝。

夕食後は、実家の母に電話し、翌日の付き添いについて話しをしたり、一緒に住む彼に電話して、一日のことを話したり。

それからは、21時消灯まで、本を読んだり、テレビを見たりと自由気ままなんだけど、病室で動き回ることもないから疲れないし、話し相手も居ないから、なんだか寂しかったりでやっぱり落ち着かないこと・・・。 

私の場合、手術自体は全然恐れていなくて、むしろ先生に信頼を寄せていたので、恐いことはなかったのだけれど、

「もし、麻酔から覚めなかったら・・・」

「もし、心肺停止や脳死になったら・・・」

という心配をしていて。

臓器提供カードのありかは伝えておいた方がいいのか?(看護師さんには事前に提出する用紙に臓器提供カード所持の有無の記載がありました。)とか、万が一のことに備えて、どう死を迎えたいか伝えておいた方がいいのか?とか、それをいったい誰に伝えておけば十分事足りるのか?とか・・・

こんなことを考えるなんて、思ってもみなかったから、自分でもびっくりしました。こういう事は、日常とはいかないけど、普段生活する中で、誰かに伝えておいた方がいいんだな・・・なんて改めて思ってました。

そんな中で迎えた21時の消灯の時間。案の定、目がパッチリ! ぁあ~眠れるのかしら?と思いながらも、無理やり目を閉じて、深く深呼吸していたら、眠りにつけました。 


手術のお話は、まだまだ続きます。









この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?