⑤私の先生は中村天風口述書
《コップの水》
中村天風さんが、カリアッパさんの村に着いてからしばらくしても病を治す方法を教えてもらえない。
痺れを切らした中村天風さんが、「いつになったら教えてくれるのですか?」と質問をした。
カリアッパさんは、
「私はいつでも教えようとしているんだが、お前には準備ができていない。
屁理屈で満タンにしているコップの水を空っぽにしてきなさい。尊い教えを注いでもこぼれてしまうではないか」
このエピソードは、私が人様に教えを受ける時の態度の見本になり、大変ありがたかった。
治しようのない病を抱えている状況の天風さんですら、捨てられないでいるプライドや屁理屈があったのだ。そのことは教える方からすれば丸見えだったのです。
最近、私もようやく少し教えられる立場にありますが、「丸見え」はよく分かります。
他人様というのは難しい、本当に難しい。対応は、ケースバイケースです。
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