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なぜ客が手土産を持ってくるの? 鹿児島でイタリアーノ ー 鹿児島 旅の栞 ー

みなさんは、普段の外食で地元の料理を食べますか?

愛知県に住んでいるからと言って、毎日手羽先と味噌煮込みうどんを食べているわけじゃぁ無いですよね(笑)

秋田のきりたんぽ鍋や、鹿児島の黒豚しゃぶしゃぶのお店にも行きたいですよね? 獺祭や十四代など各地の銘酒も飲んでみたいですよね?

◇◇

これが、旅先でのネックになる。

旅の楽しみの一番は、夕食。
せっかくなら、美味しいだけじゃなく、旅先の郷土料理や、食材を味わってみたい。

しかし、地元で愛されるお店が、地元食材や伝統料理を扱っているとは限らない。ここが、悩みどころなのだ・・


そんな中、今回ご紹介するお店は
地元食材にこだわった、イタリアンなのだ。 どうだ!

なにが、「どうだ!」なのかは良くわからないが、どうだなのだ。

お酒が、鹿児島じゃなくイタリアーノなのは目をつぶろう、地元食材にこだわったお店なのだ。


はいるよー


「こんな服装でいいの?」

店に入る直前に妻がつぶやく、

妻と顔を見合わせる、
アウトドア感満載の、全身コーデ(笑)
そして、おしゃれの基本の足元は、薄汚れたトレッキングシューズ(笑)

いまさら、どうしようもないでしょ。
入るべ



やはり、服装とのアンマッチ感が・・(汗)


オブジェともアンマッチ感が・・

気を取り直し


手はじめは


IPAと呼ばれるビールが好きなのだが、残念在庫切れ

モレッティ ロッサ と
バラディン ロックンロール(たしか・・)


続々と予約客が入ってきた。

「これどうぞ!」

「ありがとう!」

なぜか皆さん手土産持参
えっ? どういうこと? 

常連客だけでなく、2回目という方がいた。その方も、手土産持参であった。手土産は、鹿児島の文化?

おまかせ

そして、常連と思しきおばさま集団の、オーダーを耳そばだてて聞いていると、ワインの「ペアリング」というものを頼んでいた。料理に合わせて、ワインを一杯ずつセレクトしてくれるようだ。

ほうほう、知見のないイタリアワイン、おまかせが面白そうだ。

ということで、コース料理と、おまかせワイン
よしなに、まかせたでごわす。

飯テロ いくよ!



酔ってて記憶も曖昧、適当な部分、お許しください。



鹿児島の誇る伊佐米と、ほにゃららを挟んだキッシュっぽい料理(左)
右は・・指宿のオクラとチーズと・・えっと・・スープ!



鹿児島豚のハム
自家製マヨとバルサミコ添え

こいつとのペアリングが、少し黄色がかった酸味の少ない白ワインであった。肉でも白っぽい肉は、赤ワインじゃなく白が合うのね。



2種のイタリアンちぢみ風の食べ物
菜の花添え


緑(手前)が指宿そら豆入りで、奥が東シナ海のタカエビ入りだった記憶・・💦

タカエビ、覚えてますか! 先日の居酒屋でも、刺身食べましたね!


イノシシ肉のパスタ

イタリアは、ボローニャの郷土料理
群馬のひもかわうどんのように、びろーんと幅広の一枚のパスタ。肉は、鹿児島ジビエ、イノシシ肉。ボローニャ地方では、秋のお祭りの定番料理らしい、イタリアで長く暮らしたシェフとおかみさん、会話からイタリアを愛する気持ちが、ビシビシ伝わってくる。

ん?

この味は・・

ジュニパーベリーですか?

「ですです 正解!」

おぉ、だてに酒飲みじゃぁなかった、ジンに入っている香料は、ジュニパーベリーという果実。その香りがしたのだ。
食材が当たると、ちょっぴり嬉しい。

◇◇

この辺りから、ワインが白から赤にチェンジ!

銘柄は・・説明いただいたのですが、いっさい覚えてません!(笑)


終盤になってきました。
お魚さんの登場


たしか、カサゴ・・


お口直し 知覧茶のシャーベット


お茶のエキスは、無色なんだって
確かに、すごくお茶の味がしたのに、無色。不思議。市販のお茶入りのお菓子は、着色されているそうな。イメージって怖い。

若かりし頃は、シャーベット=デザート=料理終了、と思っていた。

最近やっと、大人になったので、お口直しを理解してきました(笑)



トリュフ添え

鹿児島の赤身肉、赤ワインと共に、
鹿児島の食材と、イタリアワインを満喫。



すいませーん

「リモンチェッロ」を追加でください!


あいにく、レモンが手に入らなかったので、別の柑橘類で作ったので良いですか?

ということで、確か文旦だったかな・・
で、造られたそうです。

説明しよう!
リモンチェッロとは、イタリアの食後酒。

簡単に言うと、レモンの皮と氷砂糖をウォッカにぶっこんだもの。イタリア南部の各家庭で、造られているそうです。
日本でいう所の梅酒ですね。

梅酒と違うのは、リモンチェッロは食後に飲むこと。


グイっと、飲み干した後は

デザート

流行りのスレートプレートにのせて

飴細工の器に入ったシャーベット(左)と、カスタードたっぷりの焼きシューっぽいもの(右)と、ほおずきの砂糖煮(たしか・・)


店を出ようとすると
「はい、これどうぞ!」 と奥さま

自家製リモンチェッロの作り方、レシピであった。
丁寧な手書きの文字が並んでいた。デザートを給仕する合間に書いたんだろう。そして、失敗しないコツもお聞きした。

たびあとの、楽しみが増えた。



あぁ、これで謎がとけた

このお店、

お客様からの手土産が多い理由が。


料理だけじゃないのだ
このサービスにノックアウトされるのだ。

また来よう

鹿児島に来る理由が増えた。


◇◇◇


2月下旬に訪れた鹿児島の旅の栞
「水けむり湯けむり滝めぐり」どうでしたでしょうか?

連載終了が、ひっぱりまくって、5月(笑)
季節感がずれてしまい、すみませんでした。

それでは、また次の旅でお会いしましょう!

さて、どこに行くのでしょうか?
記事にしていない地域、あの辺りかな~


(おしまい)


リモンチェッロに興味のある方
和製のものもあるよー

ジュニパーベリーも気になった方
そして、ジンが飲みたくなったならば、これはどうでしょう
今回のタビ道中、指宿道の駅でゲットしました。



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