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山形で石段詣 【旅日記】

毎度、なぐなぐツーリスト(なぐツー)のツアーに参加いただき、ありがとうございます。 前日新潟で一泊した後、本日は日本海側を北上、いよいよ山形へ。

天候不順な夏ですが、出羽散歩をお楽しみください。

でわでわ はじまりはじまり~


石段詣

随神門ずいしんもんの授与所にて、
石段詣いしだんもうでふたり分、お願いします。」
つづいて、スマホを取り出し、神社に不釣合いな、QRコードを読み込ませる。

QRコードを読ませると、石段詣スタート


白妙色の注連(しめ)が用意される。

また、注連しめには、お願い事(縁紐えにしひも)をプラスできる。縁紐は、赤:恋愛運、黄:財運、緑:健康、紫:学業、白:仕事と書いてあった。どれをプラスするのか選べる。
もちろん、全部のせ!(ラーメンじゃないのだ 笑)


夫婦で訪れて、赤紐(恋愛)は不要だったかなぁ・・


前後逆、ふさ側を背中側にして、首にかける。この注連しめで、結界を張るのだ。よし「石段詣いしだんもうで」の準備完了。さぁ出発だ。

えっ? ここは、何処かって?

説明しよう!
今我々がいるのは、霊峰出羽三山のひとつ、「羽黒山」
今回のタビは、定番タビ。そう山形と言えば、出羽三山なのだ。

禊(みそぎ)


まずは、祓川はらいがわみそぎをするのが本来、との事なのだが、川に入るヒトはいない。ここで、パンイチパンツ一丁になってたら通報されそう・・

そのむかし、みそぎで上着を脱ぐ際、注連しめを掛けたと言われる桜の木(注連掛桜)が川沿いにあった。木陰の緑が、まぶしい。


桜の木の根本に「庚申」みっけ!


山形にも庚申こうしんの風習があるんだなぁ・・

昭和の初期ごろまでは、各地方でもイベント(庚申講こうしんこう)が、残っていたようだ。また、那智勝浦で出会った「庚申塔こうしんとう」は、真新しい縄がかかっていた(現役であった)。

話がそれるが、庚申について、説明しよう!
庚申講とは、60日に一度巡ってくる「庚申かのえさる」の日。その庚申の日に、睡眠すると寿命が縮まると恐れられていた。そのため、「寝るな― 寝ると やばいぞー」と、集団でお祈りしながら起きていた風習の事だ。

そして、それを3年続けると、ノルマ達成! 記念碑が建てられる。これが、「庚申塔」。そしてまた、この庚申塔に願をかける(縄をかけたりする)と、忘れ物が出てくると言われているのだ。


閑話休題。石段詣に戻る。


名前の通り、石段がつづく・・・



石段だけじゃないよー 木造もあるよー




暑くて熱い

雨が降ってきそうな空模様、湿気がひどい。汗だく。首にかけた注連もしめっぽくなってきた。
延々と続く石段の脇に、祠が点在しているが、すべて参拝することを諦めた。参拝者の多くも、たぶん同じ道をたどる。

先を急ごう

パスいち! パスにー! 

おっとっと

ここだけは、皆が立ち止まる。熱い場所があるのだ!!


それが、埴山姫はにやまひめ神社
祠の木枠に結びつけられた、大量の縁紐(赤)えにしひも・・


恋のお願いは、健康やお金より熱いのだ!


想いは届く。

この辺りの空気は、暑さとは違う、熱いなにかに満ちていた。



ゴール!


山頂で、再度QRコードを読み込ませると・・



コースタイムが表示され、そして・・・



あたり!?


わたしは、ハズレと、言ってよいものなのか、分からないが、「繭たすき」であった。(地元商店街の福引でいえば、ティッシュ)

そして、「当選しました!」と表示された、妻のスマホ。


・・・


ふたりして無言で、画面をのぞき込む。


・・・


紹介しよう! 新しい仲間だ!




はじめまして


新たな、タビ仲間。
なぐなぐ一味いちみの誕生だ。



恒例の

賢明な読者なら、次の展開は読めましたよね。


はいそうです。昼食です。今日はおむすび

クイズです。どれを選んだでしょうか?


もちろん、正解は、

庄内名物、弁慶おむすびこと「弁慶飯」!


お茶も山形推し


弁慶おむすびは、意外な食感であった。

いわゆる「半殺し状態」、いやそれよりご飯に近い、「ちょい殺し状態」。少しつぶし気味の米粒おむすびに、味噌を塗って、青菜で巻いて焼く。味噌の芳ばしさ、シンプルでうまい。


いそげー


「雨雲が近づいています」 と、スマホ

慌てて、おにぎりをほおばり、カメラをザックに押し込む。


だっしゅ!!





夜の部


雨から逃げきること、車で100km。お宿は、山形市内。
もう少しだけ、夜の部もお付き合いください。

本日のお食事は、
このお店! 「酒場やっしょまかしょ」

長井・南陽など、置賜地方のお酒が充実


このホワイトボードの銘柄(一生幸福・甦る・らじょうもん)覚えておいてね。のちのち、重要な役割が・・

ちゃちゃちゃーん、ちゃちゃちゃーん ♪
(もったいぶるのだ)


山形と言えば「だし」
突き出しは、だし奴(やっこ)


馬刺しは、もちろん店主の地元、長井産
サクッと切れる歯ごたえ ウマ味たっぷり、うまい!


冷やしおでん
片隅にあるコンニャク、柔らかトロり
人生NO1のコンニャク! うまし


常連さんでいっぱいの、明るいアットホームなお店でした。ご夫婦(たぶん)の息もピッタリで、目が回るような忙しさの中、スキマ時間ができると、相手の仕事を補完しあう所作。

まるで、社交ダンスを見ているようなステップ
見ているだけでも、仲の良さが伝わってきました。

料理とお酒はもちろんうまい、そして、楽しい雰囲気でお酒を飲めるシアワセな場所でした。おススメのお店です。


◇◇


本日は、太陽さんが、なんとか踏ん張って晴れてくれた、一日でした。

山形のタビ、もう数日お付き合いください。

さて、明日はどこへ行こうかな?

お天気しだい

気分しだい




つづく…



つづきは、コチラ




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