越後の國 長岡市をゆく 花火だけじゃないぞ! 発酵と闘牛に興ずる ー 旅の栞 徹底的に新潟タビ ー
まいど! なぐなぐツーリスト(なぐツー)のツアーに参加いただき、ありがとうございます。ゴールデンウィークの新潟タビ、終盤に突入です。
今回のお宿は、
上越妙高駅前のビジネスホテル。
連泊で、お世話になりました。
なぐツーが同じ場所に連泊する理由の一つに、自由度の高さがある。天候やイベント次第で、訪問先や日にちを柔軟に入れ替えられるから、なのだ。
ということで、本日は、予定を変更して、新潟県の中央部に位置する、新潟県第二の都市、長岡市を巡ります。
なぜ変更したんでしょうね~、理由は後ほど・・
ではさっそく、電車でGO!
えちごトキめき鉄道
特急しらゆき1号で参ります。
といっても、直江津駅で普通列車に乗換えして、あとは宮内駅まで、ガタゴト、合計1時間40分の電車タビです。
車窓より、
早春の、もやった穏やかな日本海を眺める。
摂田屋
宮内駅に到着。駅前から歩くこと10分。
摂田屋と呼ばれるエリアに到着。
この辺りは、(江戸幕府とも深い関係のある)上野寛永寺の御料地だった場所。(お寺なのに、御料地があるの?)そして、江戸から佐渡へ向かう道、旧三国街道の要地としても発展した場所。
ということで、酒蔵、醤油蔵、味噌蔵と、クラクラするほど蔵がある街なのだ。
全体図は、こんな感じ
地図真ん中より左下にある「光福寺」は、戊辰戦争の舞台にもなった場所。歴史好きな方なら、もっとこの街を楽しめるはずだ。
ここに来た理由は、「味噌」
(えーーーーっ! 酒じゃないの? 笑)
旅先で買う、味噌や醤油も楽しみなのだ。味噌の味が変わると食べられない、という方もいらっしゃいますが、我が家は雑食。
旅先で買った色んな味噌で、食卓を囲むのが好きなのだ。
なぐツーのおススメは、
こちら、星野本店
と、その分家の「星六」
ここで、なぐツーポイント
星六は、祝日営業しているはずだが、なぜか今日だけ?営業開始時間が遅かった・・・珍しく本日は、先を急ぐ旅。
諦めよう
と思ったら、「拾う神あり」
旧機那サフラン酒製造本舗
のお土産コーナーで、みっけ!
昔造り味噌三年ものゲットです!
(通販でも買えるんだけどね。いや、現地で買いたいんですぅ)
あわせて、昼食もゲット
おむすび(6SUBI)で、弁当とは?
これで、おむすび、なの?
どうなっているのかは、食べてのお楽しみ。
いそげいそげ
電車に飛び乗り、長岡駅へGO!
急いで、何処へ行くの?
本日(5/4)は、
年に9回しかない、闘牛大会の開催日だったのだ!
昨日、ローカルニュースで開催を知って、急遽予定変更したのだ。これが、連泊タビの醍醐味なのだ。
シーズン初日
いわゆる、開幕試合、初場所ですね。
ワクワクドキドキです。
バス停の位置を確認したあとは、長岡駅を散策しよう。
出発まで、約1時間ある
となれば・・
うぇーい!
ぽんしゅ館へGO!
500円でコインが5枚、
100種類を超える銘柄に、蔵蔵です。いや、クラクラです。
ど・れ・に・し・よ・う・か・な
山古志に行く前に呑むなら
まずこれっしょ!
コメントの通り、しっかり旨味のある一品、おススメです。
いそげいそげ
あっという間に発車時刻。
バス停に戻ります。
駅から闘牛場まで、
ほろ酔い気分で、シャトルバスに揺られること、40分。
じゃーん!
2千人収容の会場。
試合1時間前、1階は、ほぼ満席。
説明しよう!
ここで、少し山古志の闘牛について、説明しよう。
自治体のホームページでは、闘牛ではなく「牛の角突き」と表現している。
闘牛のイメージが、良くないからだと想像する。
山あいの村、山古志(現在は、長岡市)では、農作業に馬ではなく牛が重宝された。なぜなら、山に囲まれた寒村。坂道に強い足腰、寒さや粗食にも耐える牛が、相棒として最適だったのだ。ところが、牛は闘争心が強い。田畑で、お隣さんの牛とばったり出会うと、ビーバップハイスクール状態。
おらぁ!
どこみてんだよ!
てめぇこそ!
と、ボッコボコに、やりやってしまうのだ。
そこで、村人は考えた。
ガス抜きを、させてやろう。
という経緯で、闘牛が始まった。ただ、牛は大事な相棒、怪我をされては本末転倒。寸止め、引き分けで終わるのが、山古志流なのだ。
新潟中越地震で、被害の大きかった山古志村。
震度6強、ほぼすべての家屋が全壊。地滑りで道路も寸断、全村孤立。そして、避難指示。ヘリコプターで運ばれる人々の険しい表情が、記憶に残る。寝食を共にした、相棒の牛を残しての退去は、苦しかったことだろう。
闘牛場の裏屋根には、人々の想いが詰まった寄せ書きが残る。
ばこん!
間近で見る闘牛は、迫力満点。
牛ごとに角の形や向きが異なる、得意技も異なる。下からグイっとすくい上げたり、逆に押さえつけたり、小手投げのようにひねったり。持って生まれた角の形を活かして、巧みに戦う。
威風堂々のベテラン知略家、血気盛んな若造、おどおど初心者、個性派ぞろいだ。
おっと、闘いに集中しよう。
バコンっ!
真正面から、勢いをつけて頭がぶつかる。
人々のどよめきが響く
おぉー
一瞬、膠着
次の瞬間、動きが早くなる。
回り込む黒牛
そこを抑え込む赤牛
勝負ありか?
すんでのところで、急所の鼻に縄を結わえ、グイっと引っ張る。牛の動きが止まる。
牛も、観客も我に返る
試合終了だ。
劣勢のまま試合が終わった牛は
悔しさの余り、地面を蹴り
「んもーーーーぅ」
と鳴き叫ぶ、ちょっと哀れだが、なぜだか笑ってしまう
あっちゅうま
全13試合、2時間は、あっという間であった。
ガス抜きをして、すっきり顔の牛さん
試合中の血走った目が嘘のような、遠い眼差し。
人も牛さんもガス抜きが大事
モーレツな、忙しい日々を忘れる
ガス抜き旅は、明日も続きます。
おったのしみにー
ー おまけの画像 ー
ー 次回予告 ー
ついに最終日、
明日も、早春の花を愛でる一日です。
あっ、もしかしたら夜のお店を紹介するかも・・
(つづく…)
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