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思いがけなく生まれたものに愛着が湧いちゃった話

小さいころからいろいろなニックネームをつけられてきました。

初めてついたニックネームは、親からの「下の名前+坊」(女の子らしからぬニックネームを付けられたなと思いますね)っていうやつ。

そして下の名前が2文字なので「まいまい」みたいに名前を繰り返すことで、オノマトペみたいな響きをしたもの(私の名前は「まい」ではないですが)。

あとは「まーちゃん」のような名前の1文字+母音(私の名前は「まい」では以下略)などなど。

四半世紀生きてきて、いろんなニックネームをつけてもらったと思うし、わりとどれも気に入っています。
その中で特に気に入っているのが、私が今使っている「こなぎ」というニックネーム。

これは、実はいろいろな奇跡が重なってできたニックネームなのです。

まず、私のニックネームに「なぎ」があります。
名字から取ったもので、わりとお気に入り。

私はとある社会人サークルに所属しているのですが、そこではニックネームで呼び合うという文化があります。
そのサークルに所属する前の説明会に参加したとき、事前の予約フォームにニックネームを記載する欄があり、私は「なぎ」と入れました。

ところがこのサークル、300人以上が在籍するサークルで、既に「なぎ」さんがいたのです……!

するとサークル運営の方は、差別化するために「名字の1文字目+登録されたニックネーム」という方法を取ります。
こうして生まれたニックネームが「こなぎ」なのですが、ここでみなさま思ったことでしょう。

いや、それだけならわりと普通じゃない……?

……大丈夫ですよ。この話し、あともうひとつエッセンスが入ります。

説明会当日、受付で登録したニックネームを申告するのですが、こんなやり取りが起きました。

「初めて参加します。なぎといいます」
「なぎさんですね。……なぎさん……いらっしゃらないですね。あ、もしかして、こなぎさんですか?」
「こなぎ……?」
「すでにサークルに、なぎという名前で参加している方がいて、その場合あとから入会する方は名字の1文字目を付けるんです」

「……私、名字の1文字目、”お”なんですけど……」

そう。私の名字の1文字目の読み方は「お」なのですが、一般的な読み方をすると「こ」と読まれるんです!(「小泉」が「こいずみ」ではなく「おいずみ」みたいな感じです。私は「小泉」では以下略)

予約フォームには確かに本名記載欄もありましたが、ふりがなの記載まではされておらず、運営が疑うことなく「こ」をくっつけたんですね。
今まで生きてきて、ふりがなのない状態で正しい名字で呼ばれたことが皆無なので、そのときも「あ〜なるほど。間違われたな」と思ってすぐに自分のことだと分かりました。

こうして生まれた「こなぎ」というニックネーム。

響きもちんまりしていてかわいいし、ひらがなにするとかたちも丸っこくてかわいくて、すっかり私のお気に入りのニックネームのひとつになりました。

これからもそんな私、こなぎを、どうぞよろしくお願いします!

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