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酒粕


「四季折々の食事と健康」、この番組では、「医食同源」をテーマに、日本の四季と旬の食べ物・その季節にお勧めの食べ物を紹介していきます。

今週の食材は、「酒粕」です。

酒粕は日本酒を造る時、醪(もろみ)を搾った後に残る固形の成分。

残りと言っても、香り豊かで栄養価も高く、日本では伝統的に酒粕が食べられてきました。

魚や野菜の粕漬け、粕汁などは定番ですね。

健康や美容の面からも、酒粕や味噌のような発酵食品が見直されるようになり、和食に限らず、酒粕を使った料理も増えています。

独特の風味とまろやかさを活かして、チーズのように使ったり、ドレッシングやディップにしたり、風味付けとして隠し味にしたり、スイーツに入れたり、たくさんの楽しみ方がありそうですね。

形は、板状に切り分けられた「板粕」、板粕が細かくなった「バラ粕」、ペースト状になった「練り粕」があります。

熟成させた練り粕をいただいたので、早速粕汁を作ってみました。

味噌のようなコクがあって、とてもまろやかで美味しかったです。

身体も温まります。

練り粕は、ペースト状なので使いやすいのもいいですね。

酒粕の栄養成分

気になる栄養成分ですが、タンパク質、ビタミンB群、食物線維、ペプチドが注目されています。

ビタミンB群では、エネルギー代謝を助け、皮膚の健康を保つ、ビタミンB1、B2、B6などが含まれます。

ペプチドはアミノ酸がつながったもので、酒粕に含まれるペプチドには血圧の上昇を抑える働きが期待できるとして、研究が進んでいるようです。

発酵食品は腸内環境を整える働きが注目されていますが、腸内細菌のエサとなる食物線維も含まれている酒粕は、さらに腸がきれいになりそうですね。

腸内環境を整えることは、感染症や花粉症の対策としても大切です。

日頃の食事に、酒粕をぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。

アルコール分が約8パーセント含まれていますので、お子様や運転する方はアルコール分を飛ばしてください。

次回は、腸内細菌についてお届けします。


産業医さくらばちほ
「食とココロの処方箋」 レインボータウンFM 88.5Mhz


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