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渚乃雫
2020年8月29日 09:04
第7話 【6月7日】 何故だか、パッ、と目が覚めた。 時刻は午前10時。 今日は日曜日。駄菓子屋の店番はない。 特に連日予定が入るようなタイプでも無い自分は、日曜日にのんびり起床しても誰にも咎められない。 もう少し寝ていても良かったはずなのに、何でこの時間に起きた……と、目が覚めたことにほんの少し後悔をしたものの、ぐぅぅ、と空腹を主張してきた音に、目が覚めた原因を知る。 とりあえ
2020年8月27日 07:37
第6話 【6月6日】「……ねむ」 本日、6月6日、土曜日。 今日は授業がない。部活も帰宅部の俺にとっては何もしない曜日で、いつもなら午前中いっぱいをかけて二度寝、三度寝をすることもしょっちゅうだ。 けれど、今日は照屋(てるや)に誘われたアルバイトがあり、そんな休みの日にもかかわらず朝9時に外を歩いている。 駅の北口側に住む俺の家から高校まではそれなりの距離があるため、通学に自転車を