全てをお話します。。。

 こんばんは。いかがお過ごしでしょうか。そちらはなんだか、夜風が気持ちよさそうです。風の心地良さを感じられることはなんとも贅沢で、たまには自分から離れて、流されるまま、風のように生きてみたいと、そう願う毎日です。

 ご存知の方もいるかと思いますが、私は就活の過程でうつ病になりました。あまりの苦しさに息が出来なくなってしまったので、親に「大学に(必要ないのに)成績証明書取りに行ってくる!」と嘘をついて学生相談所に駆け込みました。相談所の扉を前にして涙が止まらなくて、職員の方を戸惑わせてしまうほど、呼吸を乱してマスクを濡らしました。お水を頂いて冷静さを僅かに取り戻して、就職活動がつらいことをひたすらに打ち明けました。呼吸の合間を縫って、周りもつらい中頑張っているので誰にも相談できません、とも伝えました。実際そうでした。私だけでなく、就活はつらくて当たり前で、皆それを乗り越えて「普通」を勝ち取るものでした。なぜか私にはそれが出来ませんでした。話を戻しますが、本来相談所の仕組みとして、初回相談の日はカウンセリングせず、カウンセラーの先生と話す日を決めるというのが定石でした。が、偶然にも手の空いたカウンセラーの方がいらっしゃったので、少しお話をすることになりました。人と話すことが怖くなっていたので、もちろん上手に悩みを伝えられませんでした。どうにか言葉を捻り出して乗り切った後、次回のカウンセリングの予約をして、さらに親を連れて精神科の先生とお話することになりました。親には私が相談所に行ったこと、うつを疑われて精神科医の診察を受けなければならないこと、それに同席して欲しいことを、診察の前日まで言えませんでした。朝、眠ったままいきなり泣き出して、親があたふたしている様子を尻目に、震えた声でそれらを打ち明けました。就活を中断することも伝えました。親はいたって平穏に、同意してくれました。

 案の定私はうつ病で、抗うつ薬と頓服の抗不安薬を処方されました。薬を飲むと考える気力が湧かなくなり、考え込む性格の私にとってはある意味楽でした。ただ、1ヶ月ほど経っても動悸や不安が良くならないので、薬が最大量まで増えました。暫くはその事実にショックを受けていましたが、最大量を飲み始めて1週間ほど経ったある夜、いつものように横たわって生配信を見ていたら、突然おもしれ〜〜!!!と楽しい?感情が爆発的に湧き上がり、笑いが止まらなくなりました。気付けば、ご飯の味が美味しくなり、風が気持ち良いと感じるようになっていました。

 現在も毎日最大量の抗うつ薬と、動悸を抑える為の長期型の精神安定剤、たまに頓服の抗不安薬を飲んで、毎週カウンセリングにも通って、とっても落ち着いた日々を送っています。落ち着いているので、こうやって当時のことを思い出してみています。就活を意識し始めた1月頃から、得体の知れない恐怖に支配され、涙が頻繁に出るようになりました。本格的に就活が始まると、毎日涙が出て、動悸と手の震えが止まらなくなりました。お笑いライブに行っても、テレビを見ても、上手く笑えなくなりました。どうやら心から面白いという感情が消えたようでした。食欲はありつつも、何を食べてもあんまり美味しくありませんでした。大好きだった深夜ラジオも、面接を思い出して動悸が止まらなくなるので一切聞けなくなりました。何より、人と話すことが本当に出来なくなりました。あんなに参加していたTwitterのスペースでも、誘われて友人に会っても、とにかく何も言葉が浮かびませんでした。何か考えようとする度、何者かに乗っ取られるように、首を吊る場所を探す羽目になりました。死にたい、ではなく死ななきゃ、と毎日毎日、ひたすら考えていました。考えていると苦しいので、寝逃げする癖がつきました。過眠症のようでした。眠っているときは、一番死に近い状態なので、とても楽でした。でも、起きたときには自分が死んでいない事実に落胆して、ただただ涙を流しました。

 今思えば、そんな状態で2、3ヶ月も過ごしていたとは流石に頭がおかし過ぎると感じます。でも、私は就職出来なければ死ぬと信じきっていたので、ゾンビのように就活を続けていました。最終まで辿り着いても、結局全て落ちましたけど。薬と、毎週のカウンセリングを通じて、最近ようやく新卒で就職しなくても気になるバイトをしてみたり、親と一緒に地方に移住してみたり、色んな生き方が出来るのではないかと前向きに考えられるようになりました。親に見捨てられたらどうしようと不安になることはありますが、カウンセラーさんが大丈夫だからと落ち着かせてくれるので、出来るだけ未来を肯定してあげたいと思います。今はね。私は心理学科の成績優秀な学生だし、カウンセリングの過程で色んな発見があったんだけど、それについてはまた気が向いたら書こうかな。

 今回はこれぐらいにしておこうと思います。この文章は全て私が書きました。いつものネガティブな親指ではなく、本体が、です。ここら辺もフロイト心理学で説明がつくんだけど、一旦辞めさしてもらいます。

 最後に、私は風が好きです。そんで、風のような人に憧れるし、風のように生きたいです。  

 うわ、生きたいですなんて、まさか自分の口から出るとは思わなかったね。笑

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