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[オリンピック]フランス人を擁護したい

パリオリンピックで誤審や会場の不備があり、フランスに対して悪いイメージを持つ日本人が増えたように思う。

フランスという国については特に好きでも嫌いでもないが、旅で会ったフランス人は良い人が多かったので擁護しておきたい。

前提として、私が会ったフランス人たちは私と同じく海外を旅している人たちなので、フランス国内の保守的な人についてはわからない。

まず、今回のオリンピックで話題となったのが「日本に不利な誤審」が多く、それがアジア人差別なのではということだ。
あくまで私が会ったフランス人たちは日本に興味がある人が多く、日本に好意的だった。アニメをはじめとして日本文化や日本食が好きだと私に言ってくれ、差別を感じることもなかった。(これはアジア人差別が存在しないということではなく、私が会ったフランス人からは感じなかったということだ。アジア人差別は確実に存在する)

それでもオリンピックがフランス優位に見えた理由は単純に彼らは自国が大好きだからだろう。彼らはフランスを誇りに思っているし、当然自国のチームに勝ってほしいと思っている。その思いが半ば無意識に露呈したのが今回のオリンピックだ。

また、彼らはプライドが高い。自分が大好きだし、基本的に自分中心で考えている。行動の基本原理が「自分の意思」なのだ。それが日本人の目には良くない形で映ったのだろう。

ここまで書いてなんだかフランスをdisっているような文章になってしまったが、ここから擁護していく…

私は彼らは非常に親切だと思う。自分中心に考えているということはつまり、自分で自分を幸せにするということであり、他人に幸せにしてもらおうと求めることがないということだ。
だからこそ、彼らが他人に親切をするとき、それは自分に対しても同じことをしてほしいと望む打算的なものではなく、純粋な奉仕精神から産まれた行動だからである。
日本人は他人に親切にしたら自分もその人に親切にしてもらうことを望むことが多いが、フランス人は他者に親切をしても見返りを望むことはない。
恥ずかしいことだが、旅で彼らが私に与えてくれたもののほうが、私が彼らに与えたものよりもずっと多い。


興味深いことに、私が会ったフランス人は、オリンピックに微塵も関心がない人が多かった。おそらくフランス国内でも同じだろう。また、旅の途中で様々な国の出身者と話したが、彼らからオリンピックの話題が出たことはほとんどない。むしろ多くの国民がオリンピックに関心がある日本が特殊なのではないだろうか。

以上が私がフランス人に対して思うことだ(偏見が多いので全てのフランス人がこれに当てはまるわけではない)。プライドが高く、自国を誇りに思っているというのは日本人と通ずる部分もあり、意外と日本人とフランス人の相性はいいのではないか。
これから長期的にフランスに滞在する予定があるので、この考察が当たっているのか確かめてこようと思う。

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