台湾で東大生と話した「高学歴が抱えがちな悩み」
京都でナンバー1の進学校から京大に現役合格。
こう書くと、エリート街道を歩む順風満帆な人生のように思われるが、私の実感としてはそうではない。
なんでなん?
知らん間に競争社会に乗せられている
「選択肢を増やす」ために勉強していたらいつの間にか選択肢が減っていた
上がり続ける「幸せのハードル」
ずっとモヤモヤしていた思いを言語化したら上記の3つになった。(台湾で会った東大生と話しているうちに明確になった)
一つでも思い当たる節がある人は、詳しく解説していくのでぜひ読んでほしい。私なりに解決策も考えた。
知らん間に競争社会に乗せられている
私はもともと、学歴とは無縁の人間だった。小さい頃から成績は良かったが、塾は行っていないし中学も公立だ。特に親からも勉強しろと言われたことはない。
そんな私の転機となったのは、中学3年生の冬。
もともとはバスケの強い学校に行こうと思っていたが、大成できる未来が見えなかったので、ふざけて「おれ京都で一番の進学校いくわ」と言ったのが始まりだった。
なんやかんやで奇跡的に合格した。
合格して最初に思ったのは、「俺の人生変わっちゃったな」だった。
毎年数十人が東大、京大に受かるという合格実績。定期的にある模試。明確に出る順位。はっきりと勝ち負けの世界である。
大学や学部にも序列がある。東大がトップ、医学部・法学部がトップなど。
どこまで高みまで行けるか、という競争に3年間否応なく参加するのだ。学校という社会のなかではそれが普通の価値観であり、多くの学生は無自覚である。
無自覚なのは高校生の年代では経験が乏しく、学校以外の社会を知らないからだ。
しかし無自覚だからといって精神が磨耗しないわけではない。多くの学生はその年齢には大きすぎるストレスを抱えながら競争している。
受験が終われば競争から解放されるか?
そんなことはない。就職という新たな競争に参加するだけだ。
私はこの競争自体を否定したいのではなく、学生が無自覚に競争に参加していることに対して疑問を呈している。親や教師による洗脳ではないのか?と。
「選択肢を増やす」ために勉強していたらいつの間にか選択肢が減っていた
なぜ勉強するのか?
この問いに「将来の選択肢を増やすため」と答える高校生が多い。
確かに、成績が良ければ行ける大学は増える。でも勉強するうちに「上位の大学以外には行きたくない」と思っていないか?
私の行っていた高校では、毎年数十人が東大・京大に合格するのだが、逆にそれ未満の偏差値の大学を目指すことは一種「負け」のような空気があった。(これは私の意見ではない。念のため)
選択肢を増やすつもりが、実質2択になっているのだ。なんという皮肉。
就職においてはどうだろうか。
高学歴でないと就けない仕事もある。
しかしだからこそ「誰でも就ける仕事」に就くのがもったいないと感じていないか?
「高学歴だからいい企業に行くだろう」このようなことを周囲から思われていることを自覚し、それがベストな道なのだと自分を納得させていないか?
学歴によって「選択可能な道」は増えるのだが、「実際に選択できるか」は別問題なのだ。
上がり続ける「幸せのハードル」
偏差値、年収…高学歴は数字で比較することに慣れている。だからこそ数字を価値判断の基準にし、数字を追い求めがちだ。
しかし、どれだけ高みを目指しても、当然上には上がいる。
上には上がいることに、実は高学歴は気づいている。なぜなら彼らは賢いから。でも、幼い頃から競争が当たり前になっているので、高みを目指すことをやめられないのだ。
難関高校→難関大学→難関企業→より良い役職…といったように。
結果、高学歴の求めるものはどんどん大きくなっていき、幸せのハードルは上がっていく。一つハードルを超えても、より高いハードルが待ち受けているのだ。
解決策?
ここまで読んで、「競争社会上等!俺は高みを目指すぜ!」と思った人はブラウザバックしてくれて構わない。noteにある他のHow To記事でも読んでおいてくれ。
現在、私は競争社会上等!と思っていないし、だからといって上記の「高学歴が抱えがちな悩み」を持ってもいない。(これらの悩みは私が高校生の時に感じたものだ)
ではいったいどのようにして私は「高学歴ならではの悩み」から逸脱したのか。
これについては長くなるので別の記事に書くことにする。気になった方はフォローして続編をお待ちください。
*この記事では、私が高学歴を否定しているように思われるかもしれないが、そんなことはない
*高学歴と一括りにしている部分があるが、これは私の一個人の考えであり、「それってあなたの感想ですよね」と思いながら読んでほしい。
*「就職したこともない奴が偉そうに語るな」と思ったそこの貴方、貴方は正しい
ここまで読んでくれた物好きな貴方!この記事もおすすめです。
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