挑戦に年齢は関係ないと教えてくれた人
年齢を重ね、大人になるにつれ、挑戦をしなくなるなぁと思う。
子供のころはできないことばかりだから、毎日が挑戦だ。学生生活では、勉強・部活・文化祭・体育祭・生徒会・・・など、挑戦する機会が多い、というのもあると思う。
挑戦する機会がたくさんあった子供時代から、大人になって働き始めると、いつしか挑戦することをやめてしまう。
やりたいことがあった時、「そんなこと自分にはできない」「今の生活があるから・・・」と、良くも悪くも現実的に考える思考が身に付いているから、何か挑戦したいと思うことがあっても、諦めてしまう。
ちょっと寂しいけど、これが大人と言えば大人なのかもしれない。
私も、新卒で入社した会社を2年間働き、退社した後、すぐには就職せずに田舎で移住生活を3ヶ月ほど送った。
当初は、3ヶ月よりももっと長い間滞在する気持ちでいたけど、世間一般とは違うルートを進むことが思った以上に不安で、先が見えない不安定な生活に耐えられなくなり、地元に戻り一般企業へ就職をした。
そして、今、世間一般の通常ルートを走り、毎日安定した生活を送っている。それはそれで幸せなことなんだけど、退屈に感じる瞬間はある。
たとえば、海外にはどんな価値観があって、どんな暮らしなんだろうか。すごく興味がある。ある程度お金も貯まったし、思い切って海外に行ってみようか、なんて思うけど、過去の経験がストップをかける。
地に足ついた一人前の大人になると挑戦は後回しになる。
そういう社会の中、少数派ではあるけど、挑戦し続ける人もいる。
それが、海外で働く兄だ。兄は、もともと英語が得意だったわけでも、大学も語学系の学部だったわけでもない。
それでも、いつからか途上国の開発分野に興味を持ち、英語の勉強を独学で行い、イギリスの大学院へ行き、今現在海外で働いている。
独学で英語の勉強をしていたのが、ちょうど今の私ぐらいの年齢だったろうか。28歳ぐらいかな。
私は当時大阪に住んでいて、帰省した時には、だいたい部屋にこもって勉強をしていて、何度も大阪まで試験を受けに行っていたのを覚えている。
働きながらも勉強する生活は数年間続いた。そうこうしていたら、イギリスの大学院に行くと言い出した。まあ、言うのは簡単だけど行くのは難しいだろうな・・・と半信半疑に思っていた。
そしたら、本当にイギリスの大学院に合格して、イギリスに行くことになった。兄が31歳ぐらいのことだ。
30歳と言うと、世間一般コースだと結婚をして家庭を築く年齢だ。30歳を過ぎても、自分のやりたいことのために突き進めるのがすごいなと思った。
約1年半ぐらい大学院へ通い、卒業して帰国した。そこから転職活動を行っていた。3ヶ月ほど経っても就職先が決まらない兄を見て、やっぱりイギリスの大学院まで行っても、就職は難しいのかなと思った。
そう思っていた中、兄の就職先が決まった。兄自身も内定するとは思っていなかったらしい。それでも、内定をもらい、ついに兄が思っていた仕事に就くことができた。就職してもうすぐ1年になる。海外に赴任して約8ヶ月になる。
今の状況に辿り着くまでに波瀾万丈あったのを知っている。波瀾万丈あったからこそ、今の場所に辿り着いたのかなとも思う。もちろん親の援助もあった。決して兄ひとりの努力だけではないことも知っている。
それでも、挑戦する一歩を踏み出したのは、まぎれもなく兄自身である。大人になれば挑戦という言葉が影を潜める中、自分のやりたいことに向かって挑戦する兄を、私は尊敬している。
最後まで読んでいただきありがとうございます!いつか書くを仕事にできたらいいなと思っています。応援いただけるとすごく嬉しいです✌️