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名残りの茶事


こんにちは、nagiです。


先日、月に一度のお茶会「月釜」に初めて参加してきました。

お茶とお菓子を楽しむお茶会は「大寄せ茶会」といいますが、月釜は「茶事」です。
茶事は懐石を含むフルコース。濃茶やお酒まで振る舞われ、3〜4時間かけて行われます。

「お稽古をする上で、本来の茶事を経験しておいた方が良い」と先生はよく言います。
確かに、目指すものがないとお稽古にも力が入りません。

名残の茶事は16時から始まりました。外がだんだんと暗くなるのを楽しみます。

「名残り」にはいくつかの意味があるようです。

まずは晩秋、あとわずかになった秋の時候を惜しむ「秋の名残り」。

次いで、半年慣れ親しんだ風炉(ふろ)のしつらえが十月で終わるところから「風炉のしつらえの名残り」。夏のあいだ楽しんだ山野草の数々ともしばしの別れ。

最後に、茶の湯における本来の名残りの意味を語るなら、それは茶壺に残り少なくなった葉茶の名残りです。初夏八十八夜の頃に摘み取られた新茶は、茶壺に封印の上、半年の熟成を経て、炉開きを迎える十一月(陰暦十月)にはじめて飲まれる、というのが古来の作法。十一月が〈茶人の正月〉とも呼ばれる所以です。

https://salon-tea.jp/article/4188/

先月の茶事の勉強会で客の振る舞いを学びましたが、うろ覚えです。でも先生は「とにかく楽しんでもらうための茶事なので、作法は一切気にしなくて結構です」と言ってくれるので、良くも悪くも(?)気が緩みます。

秋海棠 ヒオウギの実 サクラダテの葉


最初は明るくてよく見えた懐石ですが、

暗くなったら闇鍋状態(笑)

写真だから見えますが実際は何が何だか分からず。
皆が柚子胡椒だと思ったものはワサビでした(笑)
ナイトモードで撮った写真でお菓子の色や模様を把握。
スマホの画面を見て「綺麗〜」という自分たちが滑稽で(笑)


後半は和蝋燭が立てられようやく明かりが。

掛軸「歳月不待人」(歳月人を待たず)
瓢箪の中身をくり抜いて作られた棗。可愛い。


今回お客さんとして参加したのは私を含めて6名。ほとんどが初めましての方でしたが、和気藹々と楽しい時間を共有することができました。
誰でも気軽に楽しめる、それがこの教室の良いところです。

来月の頭には、裏で懐石の準備をする「水屋」が待ち受けています。右も左も分からないのに勢いで申し込んだ私(笑) でも先生は前のめりウェルカムなので良いでしょう😌


知識がつく前に参加できて良かった茶事でした。


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