見出し画像

振り返りのその先へ

先日、キャリアを振り返って共有するコミュニティ「いまてんキャリア研究所」の定例会がありました。その中で「ただ行動を振り返るだけでなく、【再現性】【汎用性】を持たせた振り返りをすると新たな気付きが得られる」というお話がありました。
詳しくはコミュニティ主催者であるいまてんさんが詳しく書いてくださってます!↓

【再現性】【汎用性】を持たせた振り返りとは何かというと、例えばこんな感じです。

【再現性】
「たまたま成果を出せた」ではなく、いつでも成果を出せるようにすること

【汎用性】
「自分だから成果が出せた」ではなく、誰がやっても同じように成果を出せるようにすること

[例]
「営業で目標に対して120%達成できた」
→それはなぜかというと…
■要因①:商談の数を安定して確保できた
 -テレアポからの商談化率が上がった
  →トークスクリプトを●●業界の導入事例を挙げたので、
   担当者の興味を引きやすくなった
■要因②:商談の質が上がった
 -提案資料がお客様に刺さる資料にすることができた
  →P4の現状の課題と解決策がお客様に刺さるメッセージだったため

ここまで深堀ができれば、いつでも・誰でも成果を上げることができるような仕組みにできます。
ただの「結果」の振り返りではなく、その時の方法を「スキル」として抽象化するのって超大事だな~と思ったのでやってみました!

「所属組織が変わる」経験をたくさんしてきた

私は今年で社会人6年目。会社としては3社経験してきました。
これまでの社会人経験の中で頻繁に「所属組織が変わる」という経験をしてきました。

■1社目:メーカー
・3年弱の在籍の間に4部署を経験(人事→品質保証→営業→海外調達)
・それぞれ専門性が問われる仕事
・縦割りな組織構成で、他部署がどんな業務をやっているのかあまり知られていないような会社風土
【成果】
・さまざまな部署を経験してきた強みを活かし、部署をまたいだ業務改善を推進
・当時まだあまり広まっていなかったRPAを導入。一部署での試験導入で業務改善効果を出し、他部署にも水平展開。

■2社目:人材紹介
・一人で新規事業立ち上げを経験
・一人部署かつフルリモートだったので完全に陸の孤島。毎回全国に散らばっている営業と一緒にプロジェクトを回すため毎回異なるメンバーと連携が必須だった
【成果】
・事業部立ち上げ・黒字化に成功。私たった1人の組織から、現在では5名に拡大し、事業の柱になっている

■3社目:製造業向けクラウドサービス
・入社初月でインサイドセールスのリーダーポジションを任される
・入社3ヵ月目でフィールドセールスに異動
・フルリモート下で人間関係を構築する必要があった
【成果】
・インサイドセールスでは到底難しいと言われていたアポ獲得目標を達成
・成果が上がっていなかったテレアポ外注をマネジメントし、3倍以上の成果を上げられるようになった

この経験から、私は以下3つがスキルとして習得できたと感じています。
1. 組織にいち早く馴染む
2. 必要な知識をいち早くインプットする
3. これまでにない新たな方法を提案し、成果を上げる

今回は同じように環境の変化に悩んでいる人に向けて参考になればと思い、記事にすることにしました。具体的に私がどうやってきたのかを説明します。

1. 組織にいち早く馴染む

【やったこと】
①自分にキャッチコピーをつける
②自分から”サシ”で話しかけにいく
③「●●さんの〜のところが勉強になりました!私も真似します!」

①自分にキャッチコピーをつける
組織に馴染むためには、兎にも角にも「自分を覚えてもらう」ことが第一歩。そのために、自分を一言で表現できるようなキャッチコピーをつけました。そして初めて会う人には毎回こんなふうに自己紹介をしました。
「はじめまして!私のことは(キャッチコピー)って覚えてください!今日からよろしくお願いします!」

最初はめちゃめちゃ恥ずかしいのですが、私自身1社目で4部署を経験し、2社目では顔も知らない話したこともない全国の営業マンと一緒に仕事を回すような仕事だったので、「やる気元気」というポジティブなキャッチコピーをつけることで覚えてもらいやすく、仕事を前向きに進めてもらえることが多かったです。
今の会社に転職した時も、フルリモートかつ会議で顔出ししない方が多い中でも、この自己紹介のおかげですぐに覚えていただけました!

②自分から”サシ”で話しかけにいく
新しい職場では馴染みのない人ばかりでなかなか自分から話しかけに行けず、同じ人と話しがちです。が、ここはグッと腹を決めて自分からいろんな人に1対1で話しかけてみましょう。私は全員と”サシランチ”に行くことを、入社1ヶ月目の目標にしていました。
1対1だとお互い相手と会話するしかありません。なので1時間も話せばかなり深くまでその人を知ることができ、その後の仕事が圧倒的にやりやすくなります。

③「●●さんの〜なところが勉強になりました!私も真似します!」
仕事を教えてもらった時に、必ずこんなお礼の言葉を伝えるようにしていました。話した中で特に勉強になったことを伝え、自分も実践してみると宣言することで、学んだことを行動に落とし込めるようになります。
教えた側も「真似します」と言われるとまた教えたくなっちゃいますよね!

2. 必要な知識をいち早くインプットする

【やったこと】
①日経新聞で全体の流れを知る
②業界・製品・顧客に関する本を3冊以上購入。一気に読む
③やり方だけでなく”仕事の本質”を聞く

①日経新聞で全体の流れを知る
社会人になってから続けている習慣ですが、毎日日経新聞の1〜3面とビジネル欄を必ず読むようにしています。特に日経アプリでは興味のあるキーワードを登録しておくとキーワードが含まれている記事に色がつき、圧倒的に情報収集がしやすくなります。
大きな流れを知っておくとお客様が気にされるポイントや、仕入価格の上昇などの理由が理解できるようになり、仕事がしやすくなりました。

②業界・製品・顧客に関する本を3冊以上購入。一気に読む
異業種・異職種に挑戦するときは、とにかく前提の知識が不足しています。
部署内の会話が意味不明だったり、電話に出ても伝言メモを取れないほど理解不能だったり、これがものすごくストレス。
なので私は最初の1ヶ月間とにかくインプットに徹し、業界・製品・顧客に関する本を3冊購入して知識をまとめて入れることを意識しました。
本といっても難しそうな本ばかりではなく、漫画や挿絵がたくさんの入門書や、自分がこれは読めそうと感じたものでOK。「聞いたことがある」が増えるだけで新しい仕事にも馴染みやすくなります。

③やり方だけでなく”仕事の本質”を聞く
仕事の手順ややり方を聞くだけでなく、その”仕事の本質”を聞くようにしていました。なぜこの作業が発生しているのか、この仕事はどんな人たちと関わりがあるのか、誰のためにやっているのか、この仕事で期待されるアウトプットは何かなど、しつこく聞いていました。笑

例えば「データ入力」という仕事。
ただ「顧客から発注いただいたものをシステムに入力する」という仕事も、いきなり降ってくるものではなく、前後に関係者がいます。

【顧客】発注書をメールで送付→【私】データ入力→【工場】引き当てがかかる→【生産管理】発注製品を生産計画に織り込む→【購買】部品調達→【製造部門】製造→【物流】出荷→【顧客】商品が届く→【経理】私が入力したデータをもとに顧客に請求書発行

こんな感じで前後の流れを知ると、私の「データ入力」という仕事は、
・工場に引き当てをかける指示
・物流が製品を届けるためのデータ
・経理が請求書を発行するためのデータ
につながるということがわかります。
なので、絶対に数字や顧客情報(顧客名や配送先工場の住所など)に誤りがあってはいけません。

このように仕事の前後関係を理解し、何の目的でやっているのかを明確にすることで、改善点が見つかったり、後工程の人が仕事がやりやすいように工夫することができます。また、自分の仕事が誰かの役に立っているということも自覚でき、モチベーションにもつながるのでおすすめです!

3. これまでにない新たな方法を提案し、成果をあげる

【やったこと】
①仕事の目的・期待されるアウトプットをもとに、あらゆる方法を考える
②自分の仮説をスモールに試してみる
③最初は”量”、その後”質”

①仕事の目的・期待されるアウトプットをもとに、あらゆる方法を考える
前項で仕事の本質を聞くことで、「この業務はもっと効率的にできないか」「こんなふうに改善すれば前工程・後工程が楽になるんじゃないか」「(営業であれば)こんなアプローチをすればお客様に喜んでいただけるのではないか」といったことに気づけます。その気づきを実行すると、改善や新たな利益につながる行動ができます。

②自分の仮説をスモールに試してみる
こうだったらいいのに…と考えても状況は一向に変わりません。気づき(仮説)をちょっとずつ試してみていました。
例えば営業であれば、ヒアリングの内容を少しだけ変えてみる、自分の仮説を少しだけお客様にあててみる。テレアポするターゲットを、20件だけ別軸で検証してみる。
営業でなくとも、例えば今使っているExcelをもっと使いやすくできないか、関数で自動計算できないか考えてみる。他部署への依頼メールに、相手が理解しやすいようなコメントをつけてみる。
自分の手が届く範囲を改善していき、それがうまくいきそうなら少しずつ人を巻き込んでいくと、やがて大きな成果を生み出すことができます。「古い会社だから…」「意見を言っても反映してもらえないから…」という前に、まずは自分が検証し、その効果をもって提案してみるとよいかもしれません。

③最初は”量”、その後”質”
新たなアプローチを試しても最初からすぐに成果が出ることはほとんどありません。ある程度試行回数を踏んで、改善を繰り返してやっと成果が出てきます。そのためにも、まずは質よりも量に振り切って、改善点をたくさん見つけることが大切だと思います。
特に営業など自分の行動数値を明確に測れる仕事の場合、最初から完璧なトークスクリプトを用意して、完璧なターゲットを絞り込んで…というのはできないので、20件、30件と置いて同じ条件で試行を繰り返す。そして1つずつ変えてみて、どの施策がよかったのか、どこが悪かったのかを洗い出すことが重要だと思います。

改善点を見つけ出して改善を繰り返していけば、次第に成果は上がってくるもの。そう考えて、最初の我慢ができる人が0→1で方法を考えたり、仕事を創り出せる人だと思います。
組織にいち早く馴染み、仕事を創り出せる側になれれば、組織もあなたを手放したがらないはず。信頼されてもっと大きな仕事を任されたり、給与が上がったり、いいことづくめです。

振り返りのその先へ

人間はどうしても現状維持バイアスがかかり、変化することに大きなストレスを感じてしまいます。でも、変化はチャンスでもあります。私自身もすべての変化が自分の望んだものではありませんでしたが、それでもさまざまな仕事、環境を経験したからこそ今の自分があると思います。
大切なのは、その環境でどう立ち振る舞い、どんな学びを得たのか。そしてその学びを自身の血肉に変えたか。

ただし、この経験というのは私が20代の頃に成功した法則。これが30代、40代と歳を重ねるごとに見えている景色も異なり、成功の法則も変わってくると思います。今回のnoteでの内省の経て、経験を重ねるたびに振り返って経験をスキルに変換したいと感じました。

このnoteが誰かのお役に立てればうれしいです☺️✨


▼いまてんキャリア研究所に興味をお持ちの方はこちらへ!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?