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民藝の第一印象。

『わかりやすい民藝』高木崇雄著を
一読して「民藝」についての印象を
書き留めておきます。

民藝についての詳細や学んだことは
のちのちアウトプットするとして

僕はやや哲学畑の人間なので
第一印象は「民藝」において
工藝を突き詰める作業が
哲学を思考、あるいは試行する試みと
にているところが多々あるな。でした。

工藝がつくりあげる用の美←創設者は一度も提唱はしていないのだが

プラトンのイデアとかカントの超次元論的存在とか
と通づるものがあっておもしろいなと

例えば、茶碗を作るにあたって
土地の風土の丁度良さや職人の極めて機能的な所作もそうなんですが
茶碗を茶碗たらしめる形にしあげていくことだったり
それを使いやすくするためのデザイン性をアイディアしたり
を突き詰める作業のことがである。

要するに「あるべき姿」の最適解を探す旅なのかなと

また「民藝」という定義の曖昧さや非否定性が
とても魅力的に感じました。
ことばとしては「民衆の工藝」だが
それだけの意味にとどまらないというか
枠を作らないところに思考の余地があって考えるのが楽しかった。

ということは
あれも民藝かもしれないし
これも民藝かもしれない!!
みたいな発見が
日常的な記憶のあちこちの転がっていて

それを切り取ってことばという形にしたり
あるいは作業の波に乗ってというか沿って
ものづくりをしたいという新しい欲やアイディアが
自分に生まれてきたことを大事に
これからも発信していきたい。

たぶん、これは民藝の話とは遠くなるのかもしれないけど
目の前にある小さな小石ですら知識の有無や体験の有無、行為の有無で
小石と自分の間の時間的質量?が変わってくるのだと思う。

これは初動の衝動の話。

kuuki

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