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原作 風の谷のナウシカ読了


本ではないけどずっしり重い漫画を読了したのでキロク。ジブリの映画で有名な風の谷のナウシカだけど、本当は原作があって、一部しか映画になっていないとのことだったので、原作の漫画を読んでみた。

原作は全7巻あって、映画になったのはたった1~2巻とのこと。めっちゃ重かった、いや、本当重たかった。映画なんて序の序すぎてみんな読んだ方がいいよっていう大作だった。これが名作って呼ばれるものだ、、、と素人の私でもわかるくらい。40年前に描かれていることが恐ろしい。沈黙の春の時もそう思ったけど。

映画よりもナウシカは情熱な人だったし、王蟲や巨神兵、世界はもっと複雑で壮大で傲慢なものだったからぜひ一度読んで欲しいもの。

とっても読むの疲れたーーーー!!!

一つ言うなら私が漫画を読み慣れていないのもあって作中、どの陣営の話をしているのかよくわかんない描写がいくつかあって、それで読み進めるの遅かった感ある。

思ったことをつらつらと

ここからは原作のネタバレをパラパラと。

衝撃のラストだった!としか言いようがないこの虚無感。王蟲や巨神兵、ナウシカたちがいる本当の意味、その世界がある本当の意味が恐ろしすぎた。生命を弄んでいるって言うようなことをナウシカも言っていたけど本当その通りだし、今の世界線やりかねないよな、とも思う。

最大のネタバレで宮崎駿が伝えたかったことなんじゃないかなという流れを忘れないために記しておくと

ナウシカたちが生まれるずっと前、世界は戦争ばっかりしていて世界が汚染されていった。それはナウシカたちが生きている時代にまで及んでいるほどの汚染。

そこで、ナウシカたちの時代のずっと前の人たちはこの汚染された世界をどうにかしようと思い、生まれたのが巨神兵や王蟲。人々が争うから汚染されていると考えた彼らは、巨神兵で世界を一回ぶち壊す。その代償で汚染でいっぱいになった世界を王蟲が融合して長い年月をかけて浄化していくという計画。

その間、廃墟と呼ばれる浄化している世界で、もう争いを起こさない、私の言葉で言えば善しか持たない人の卵を作って保存してきた。外の世界が王蟲たちによって浄化されたらその子たちが世界を作っていけるようにと。

では、ナウシカたち、その汚染された世界で生きている人はなんなのか。

ここがもっとも恐ろしい。

汚染された世界がどこまで浄化しているか、監視するために改造された人間だった。だから、ナウシカたちはそもそも汚染された世界で生きられる人間?として作り替えられた人たちだった。だから、風の谷も汚染されている場所ってこと。ただ、その汚染濃度が森よりは低いってところなのかな?

じゃあ、世界が浄化され、廃墟で温められていた卵たちを放った時、ナウシカたち一族と結局喧嘩してしまうのではないか?そこもきちんと考えられていた。

ナウシカたちの身体は浄化された世界では生きられないようになっていた。つまり、汚染された世界が王蟲たちによって完全に浄化された時、ナウシカたちは死んでしまう。よって、卵で温められた新人類たちだけの世界になる。んー、怖い。

これに対し、ナウシカは人は憎しみ、悲しみをもってこその愛もある的なこと(めっちゃ曖昧)を言って、善しかない新人類のことを強く非難する。ナウシカは巨神兵を使って廃墟を壊し、浄化された世界がきた時、自分たちも死ぬ選択をした。つまり、浄化した世界には人はいないただその世界があるだけ、という結末だった。

なんというか、宮崎駿の世界なんて壊してしまえばいい感が強く出ていたな。

あと、映画では語られていなかったけど、巨神兵は知能、知性を持ち始めていた。まるでAIのよう。40年前にそんなこと考えるなよって感じだけどそんなこと考えられちゃいのがすごい。今なら当たり前だけど。

ここでは語りきれないくらい他にも色々思うことがあったけど疲れちゃうのでここまで。でも本当疲れたーーー!!!

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