渚 ひろみ

Nagi Hiromi / photographer / 👗HANAE MORI co…

渚 ひろみ

Nagi Hiromi / photographer / 👗HANAE MORI collection / 📷Nikon Z9 作品:写真小説「忘れえぬ人」

最近の記事

いよいよパリへ 撮影旅行~練習編~

カメラが無事に退院して来た。修理代が75,000円もかかってしまった。 ちょっと痛いが、これも必要経費! さて、そんなカメラとレンズを持っての撮影旅行なわけだが、日本のようにカメラをぶら下げて歩いたり、リュックを下ろしてしゃがんでレンズ交換なんてできなさそうなのがパリである。(治安の悪いところはどこでもそうなのでしょう) いつものノリで撮影していたら、危ない。 そこで銀座で予行練習をすることにした。 土曜日の銀座は観光客で溢れて、あぁ、パリの観光地もこんな感じなのかなと思い

    • いよいよパリへ 撮影旅行~準備編~

      久しぶりの海外遠征である。 コロナ前まではフィギュアスケートの試合やショーを客席から撮影するために、スウェーデン、エストニア、フィンランド、アメリカ、スイスなど毎年のように行っていたのに、気が付いたらパスポートの期限が切れていた。 しかも、撮影旅行だと言うのに、愛用のZ9が壊れてしまった。慌てて修理に出す。なんとか間に合いそう。しかもパリに行っている間に展示もひとつあって、プリントやら額装やらでなんだかバタバタ。 正直、私はパリに強い思い入れがないので、ガイドブックを見ても

      • 個展「写真小説」を終えて

        初めての個展「写真小説」が終わりました。 585人の方々にご来場いただきました。 お越しいただいた皆様、気にかけてくださった皆様、本当にありがとうございました。 終わったらもっと感極まって泣いたりするのかな…?と思ったのですが、集まってくれた写真学校の同期と淡々と撤収し、大量の額とともに帰宅しました。 初日。個展をやりたい、楽しんでいただきたいという気持ちから、お客様にどう受け止められるのか?という不安な気持ちが襲って来ました。グループ展はただただ楽しかったのに、、、SNS

        • 燃え殻さんにメッセージを読まれた夜

          燃え殻さんの声が好きです。燃え殻さんの書く文章が好きです。 そんな燃えがリストな私は、毎週火曜日の深夜2時からのラジオ「Before Dawn」が楽しみでたまらない。 彼のラジオを聴くようになったきっかけは、写真の先輩に「癒やされるから聞いてみるといいよ」と勧められたからなのですが、前職で働きすぎて身体を壊した私は、眠れない夜にラジオを抱きしめるように寝る(目は覚めているけれど)ようになりました。 燃え殻さんの声はα波のように心地よく、優しく包みこまれているような気持ちにな

        いよいよパリへ 撮影旅行~練習編~

          個展「写真小説」まであと8日!

          早いもので個展まであと8日となりました。 セレクトやプリントなど、師匠の吉川邦夫さんをはじめ、山中夏歩さんや松金大樹さんのご協力のおかげで、ほぼ準備を終えました。ありがとうございました! フィギュアスケート好きが高じて写真を始めたのが2008年。日本でフィギュアの撮影はできないので、海外の試合やショーに出かけて撮影していましたが、コロナ禍でずっと撮影ができない日が続きました。そんなある日、出会ったのが夏歩さんの展覧会「テランセラ」でした。そこでポートレートに惹かれ、撮影を始

          個展「写真小説」まであと8日!

          個展作品オールクランクアップ!

          3月19日からの個展「写真小説」で展示する作品をすべて撮り終えました。これからセレクトし、印刷、額装します。 展示では、「忘れえぬ人」、「冬隣」、「停電懸想」、「めぐり逢い」、「あなたを探して」、「仇花繚乱」の6つの写真小説を展示します。 昨年の春から夏にかけて撮影した「忘れえぬ人」は、未発表の作品を含む25点ほどを展示する予定です。テーマは夫婦の転生輪廻。写真集を制作し、多くの方々に手に取っていただいた思い出の作品。 村上さんの写真を見ると、「ブギウギ」の五木さんを思い出

          個展作品オールクランクアップ!

          バイバイ2023年、ようこそ2024年

          2023年は私にとって大きな変化の年となりました。 趣味の領域から一歩抜け出たくて通い始めた写真の学校。 3月に卒業してから今日までにたくさんの出会い、チャンスがありました。通っていたときには想像もしていなかった未来でした。 まず、たくさんのご縁がつながって、色々な方のアーティスト写真を撮らせていただいたこと。その方らしさを大切に、ご活躍されますようにと願いを込めて撮影させていただきました。皆様に喜んでいただけて私も幸せです。 展示は生みの苦しみを味わいながらも、楽しくて

          バイバイ2023年、ようこそ2024年

          写真小説 忘れえぬ人

           写真学校を卒業し、私はリベンジを図っていた。自動モードで撮っていたころにお世話になった人たちに、お礼も兼ねて写真を撮らせてもらっていた。学校で学んだ後に見る、過去に撮った写真は、とてもじゃないが見られたものではなかった。    ある日、俳優の友人二人と葉山へロケに行った。男女のペア撮影をしてみたいという希望を二人が叶えてくれた。俳優さんを撮るのは楽しい。ポージングをお願いするというより、シチュエーションを想定してお願いすると想像以上の動きをしてくれる。  撮っているうちに

          写真小説 忘れえぬ人

          きっかけ

           2006年トリノオリンピック。それまでも冬季五輪が好きで、テレビ放送は欠かさず見ていた。でも、この年は違った。私はフィギュアスケートに夢中だった。今から考えるとびっくりするが、当時、女子が3人、男子が1人、アイスダンスが1組しか日本は出場していなかった。ハイライトは女子だった。フィギュアスケートも含めて日本のメダルが一つもない中、迎えた女子フリー。純粋に得点とはならないが、見る者の心を奪う美しいイナバウワーを披露して、荒川静香さんが金メダルを獲得した。トリノの日本勢で唯一の