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人生を変えた本③転職に大失敗からのリベンジ

私の人生を変えた本シリーズ。

今まで沢山本を読んできた中で、「これ読んで私の人生が変わった!」と思う本が3冊あります。

1冊目は、浅田次郎さんの「蒼穹の昴」▼

2冊めは、アンネ・フランクの「アンネの日記」▼

そして最終回の3冊目は、テルマエ・ロマエで有名なヤマザキマリさんの「国境のない生き方」です。

2017年夏の終わり、悲しみに暮れていた

なぜなら、新しく入社した職場をたった2ヶ月で辞めたから。

7年間勤めた会社を退職し、生まれて初めて英語を使う仕事に挑戦しました。

求人サイトでその仕事を見てから、英語と必要なスキルを学び、1年近くかけて準備してそれはそれはやる気満々だったんです。

派遣社員で、最初は2ヶ月契約。
2ヶ月間の研修の最後にテストがあり、合格すれば契約更新という内容だったのですが。

入ってみてわかった事実。
過酷すぎた。

覚えることが盛り沢山にも関わらず、1回で覚えられないと数名のトレーナーから怒鳴られるという日々。

食堂でもわざと大きな声で陰口を言われていたので、休憩も心休まらない。

そういや、先輩から「ポンコツ」って言われたな…。

パワハラに対してうるさいこの時代に、誰もが知る大企業で堂々と、パワハラ言動が繰り返されたという。

同期は10人、研修1ヶ月の段階で半分が脱落。
私は研修最後のテストに1度不合格を食らい、2度めで合格。

しかし、続けていく自信がなくなり、契約更新せず辞めることに決めました。

結局、契約更新した同期は10人中2人で、数ヶ月後にその2人も辞めています(つまり半年以内に全滅)。

自信喪失と後悔で動けない

研修期間に毎日怒られていたので、退職後は完全に自信喪失しました。

そして、あの1年間の準備は何だったんだろうと、ただただ自分の選んだ道を後悔する日々。

また、保育園に転職届を出したばかりなのに、すぐに退職届を出し、保育園の先生にも家族にも心配をかけました。

ストレスからくる全身の蕁麻疹と咳喘息で眠れない日々で、頭も体も動かない。

にも関わらず、3ヶ月以内に仕事を決めないと子どもが退園させられてしまうという焦り…。

気分はどん底でした。

「国境のない生き方」の言葉が刺さった

そんな時に読んだのが、「国境のない生き方」でした。

この本は、ヤマザキマリさんの半生が、彼女とともに歩んできた名著(時々、漫画やマニアックな文学)を軸にして描かれています。

そのスケールが世界規模で大きいことと言ったら!!
波乱万丈で私には到底真似できない。でも面白い。

私は当時、以下の言葉を手帳に控えていました。

もし今いる環境の中に自分のプラスになるものがないのなら、それを探す手間を惜しまないこと。

そのためには、やっぱり、歩きだすしかない。
なけなしの自分を頼みにして、最初の一歩を踏みだすこと。

(中略)
自力ってなんでしょうね。

たとえささやかなことであれ、何かを成し遂げるたびにそう問いかけずにはいられないのは、自分の力だけではない、偶然の力が人を思いがけない場所へと導いてくれると感じるからです。

身ひとつ投げ出してみると、向こうから思いがけない出会いがやってくることもあるのです。

ヤマザキマリ(著)「国境のない生き方」

この下に「一歩踏みだすしかない!」と、自分の言葉で書き足していました。

実は、これだけおすすめしているにも関わらず、現在本が手元にないのですが(すみません)。

上記の言葉は、ヤマザキさんが14歳で欧州を一人旅をした時の話の中にあったのだと思います(そういうメモが残っている)。

ヤマザキさんはこの欧州一人旅で、数年後のイタリア留学のきっかけを作ってくれた、「マルコじいさん」と運命的に出会います。

実は、私も高校生の時に欧州を一人旅し、その後の人生が変わりました。

その時のことを思い出し、「人生何があるかわからないから、動いてみよう」と思えたのです。

一歩踏み出したからできた転職

この後「英語のお仕事転職リベンジ」を目標に掲げ、インターン付きの職業訓練校に入り、前職に内定しました。

あのどん底だった日々から脱することができたのは、ヤマザキマリさんの本に出会ったから。

インターン付き職業訓練校は、たまたまネット検索で知りました。
TOEICの点数が足りなかったけれど、面接で熱弁したらオマケで入れてもらえたっていう(笑)

私の力ではなく、一歩踏み出したから向こうからやってきてくれたと、心から思えた経験でした。

前職で得た経験やスキルは、今でも使える大切な財産です。
前職は会社員として1年と少し、業務委託契約で2年以上お付き合いがありました。

そこらへんの詳しい話は機会があればまたします。

3冊紹介しきったー!!
お読みくださり、ありがとうございました。

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