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朝のルーティン?

いつも通り、最初の目覚ましから十五分後に起き、カーテンを開ける。

今日も晴れ!先週の天気予報は傘マークが並んでいたので、とても嬉しい。

そう、私が唯一しているルーティンは、カーテンを開けることだ。
(なんだ、そんなことか)と思われるかもしれないが、元々、決まった時に決まった事をするのが苦手なのだ。朝、同じような動きをするのは、必要に迫られているからであって、しなくていいならしない。
しかし現実は必要に迫られ、いつも通りシャワーを浴び、弁当と水筒を用意する。肌と髪を整え、家を出る。この間、四十五分。結構、慌ただしい。

いつも「わー!時間がない!」と叫びながら家を出るくらいなら、早く起きればいいのだが、それは無理な話だ。早朝覚醒がなくなった今、十五分の「微睡み」はやっぱり外せない。かといって、起きる時間を早くする気もない。これ以上、早起きしたくないらしい。基本、夜型人間なのだ。なので毎朝、慌ただしく過ごすしかない。

今日の行きの電車のお供(音楽)はウクレレだ。
最近、ウクレレの音に癒される自分に気づいたのだ。
(昨日はホーム転落事故があって、朝から遅延で疲れたなぁ)と思っていたら、今日は人身事故らしい。
こういうことに備え、早めの電車にしているから、余程のことがない限り時間は大丈夫なのだが、立っている時間が長くなるし、会社での自分のための朝の時間が無くなるのが辛い。でも、今日はさほど遅くならなかった。直接影響がある路線でなかったのが幸いしたのか?

電車に不慣れなおばあちゃんが、隣の席に座ったサラリーマンに「この電車は、〇〇駅に着きますかね?」と聞いていた。サラリーマンが面倒くさそうな顔をして、「事故が起きたのは△△路線ですから、大丈夫ですよ」と答えると、おばあちゃんは「ありがとうございます。ありがとうございます」と何度もお礼をいい、「よく分からないので、本当に…」と話し始めた。
どうなるかなぁ?と内心ドキドキしてみていたのだが、サラリーマンも火がついたのか二人の会話が弾み出した。安堵とともに何だかほっこりしてきて、しばらく二人を眺めていた。
そして彼が降りる駅に着いたらしく、「ここに〇〇駅って表示されたら、降りてくださいね」と笑顔でおばあちゃんに分かりやすく教えて去っていった。最初は面倒くさそうな顔をしていたのに、去り際は満面の笑みだった。些細な出来事だったけど、朝からいいものが見れたと思った。

これからは、人と人の繋がりが大事だと思う。
自分と自分。自分と他人。他人と他人。
見て見ぬふりしないで。
こういう平凡な会話が、平凡な日々に潤いを沢山与えてくれるのだから。

そういえば昨日、キョリ近いボーイに思わず話しかけてしまった。
当たり前だけど、あれから話しづらくて(話す必要もなかったが)気まずい空気感が漂っていたが、昨日は自分の失態に気づいて、「あ!私、〇〇しちゃったよ!」と叫んだ時に、たまたま横にいたのが彼だったのだ。
(あ!)っと思ったけど、まぁいいかと思い、自分の失態を彼に説明してみた。彼も突然、私に話しかけられて初めはビックリしていたが、最後は何だか嬉しそうだった。これを機にまた距離が近くなるのは困るが、彼の気持ちが少しでも軽くなるならいいか、と思った。私も気が楽になるし。そもそも距離が近いことだけが嫌であって、それ以外は否定してないし。

といいつつも。
あと数回しか行かない職場だ。あまり細かい事は気にしないで、過ごしていこう。