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日本と常任理事国??

Twitterのトレンドにバイデン大統領が日本の常任理事国入りを支持という内容が昨日上がっていました。

これを受けてバイデン大統領の深い思惑はわからないですが、
「もし日本が常任理事国に入るってどういうこと?」
という事を今回は簡単に考察してみたいと思いました。

1.国連って何?

ごめんなさい。
常任理事国を説明する前に簡単に国連についてまとめます。
国連とは「国際連合」の略です。

では、何をする所なの?目的は?
国際連合は1945年10月に発足されました。
わかりやすく言うと、世界大戦の悲劇を起こさないように、国際の平和や諸国間の調和、人権の尊重などを目的に活動する機関です。
国連の目的はURLご参照ください。

2.安全保障理事会について


国連には上記の目標を達成していくために6つの主要機関を中心に構成されています。
その中に安全保障理事会という組織があります。
そう、今回のトピックの常任理事国はこの安全保障理事会を構成する大事な国になります。

3.安全保障理事会って何する所なの?


安全保障理事会の目的は「国際平和と安全の維持についての主要な責任を果たすこと」です。
平和や安全の維持のため侵略活動、破壊活動に対して軍事制裁、経済制裁措置の決議をして国連加盟国に参加させることができるのです。
そのため国連の中でかなり強い力を持ちます。

安全保障理事会の構成メンバー
「常任理事国」と「非常任理事国」の15か国で構成されています。
「常任理事国」は5か国 (任期なし、いつも議席がある)
アメリカ、中国、ロシア、イギリス、フランス
「非常任理事国」は15か国(2年の任期)

常任理事国の権限について
安全保障理事会の決議の条件
①    15か国中の9か国の賛成
②    常任理事国すべての賛成
この2つが同時に満たされなければ決議ができません。
常任理事国5か国のうち1か国でも”No”と言えば14か国が賛成でもそれは否決されてしまいます。
これを常任理事国の「拒否権」と言います。
この「拒否権」がかなり強力な特権となります。
一国の拒否ですべてがひっくりかえってしまうのです。

最初のTwitterの記事の話に戻りますが、バイデン大統領はこの国連の中でも強い権限を持ち、「拒否権」を持つことができる常任理事国に日本が入ることを支持するという事なのです。

4.日本が常任理事国になったら、、、

個人的に思う日本が常任理事国になった場合のメリットは2つかなと思います。
1.協議が起こった時に毎回自分の主張が言える。
2.日本が不利になるような出来事や協議には「拒否権」を使って”No”と言える

2のメリットがかなり大きいと思います。
常任理事国は今まで自分たちの不利になるものは拒否権を行使してきました。ロシアは自営に不利な国が独立申請するのに拒否権を使ったりしました。

ですが、、、
個人的には日本の常任理事国入りは現実的にはかなり難しいと思います。
理由は簡単でアメリカ以外の他の常任理事国が拒否権を発動すると思われるからです。
特にロシア、中国などは激しく反対するのではないかなと思います。

5.バイデン大統領の思惑に対する考察


少し私なりのバイデン大統領がなぜ日本を支持するのかを考えてみました。
理由は簡単で最近の中国、ロシアの脅威に対するけん制だと思います。
最近のロシアのウクライナ侵攻や中国の経済発展と地政学的なルート確保のための戦略によってアメリカ一強だった世界のパワーバランスがどんどん崩れてきているように見えます。
そこで、そういった国をけん制したいために日本を支持すると声明を出したのではないかなと思いました。

今日のまとめ
1.     国連と安全保障理事会は世界平和のためにある機関
2.     安全保障理事会を構成する常任理事国はとても強い権限を持っている
3.     アメリカが支持をしても日本の常任理事国いりは難しいのでは?

ざっくり簡単にまとめさせていただきました。
間違いやアドバイスなどあればぜひ教えて頂けるとありがたいです。

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