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私の靴箱

気づけばスニーカーばかり履いている。

私は服を選ぶのは好きなんだけど、体型からしてなんでも似合うタイプではない。典型的なウェーブタイプで、ダボついた服も体のラインが出すぎる服も「着られている」感じになってしまう。高校のとき、友人宅に泊まったときに借りた灰色のスウェットが似合わず、爆笑を誘ったこともある。
最近少し似合うものがわかってきたから、いくつかの決まった形のものばかりを切るようになった。


靴も同じで、足の甲が薄いせい(だと自分では思っている)でとても選択肢が少ない

・バレエシューズのような履きの浅いもの→かかとがカポカポして脱げる。
・ローファー→上と同じ理由。脱げないように歩くと足が痛くなる。
・ヒールのあるもの→足が前にすべって指の付け根が痛い。
・スリッパ型のサンダル→そおっと歩かないと前に飛んでいく。

それぞれ自分に履けないなどと夢にも思わず、買って使った結果痛い目を見たモノたちだ。とくに上2つ(履きの浅いヤツ)はデザイン的にかわいいものが多いので、勢いで買った結果、変な歩き方になって泣きを見た経験は一度や二度ではない。

ちなみに4つ目のスリッパ系については、普通のスリッパも脅威だ。どこかの施設を案内されるときなど、玄関で履き替えるものがスリッパ一択の状況が怖い。ほかの人と列になって階段の上り下りをするときなど、前の人めがけてスリッパを飛ばさないように、細心の注意を払って歩くことになる。スリッパ×靴下の組み合わせはただでさえ滑りがいい。…伝わりますかね。


10代から今に至るまで、数々の失敗を経て知った「私に履ける靴」。

スニーカー→何と言ってもフィット感。
足首にストラップのあるパンプス→前滑り防止。ストラップ強度必須。

す、少ない…。
かかとの低いサンダルなら大丈夫なのだろうけど、デザイン的にいまいち手にとる気になれない。

スニーカーは言わずもがなの代表選手。職場が私服でいいので、出勤は毎日スニーカーだ。事務所の階段を上ったり下りたりするのも、訪問に行って家に上がるのもストレスがない。大股で早歩きの私の動き方にも合っている。

スニーカーを履いていくのがちょっと…というシチュエーションはたまにあるから、ストラップ付きのパンプスは救世主だ。つま先側に入れるインソールに加えて、前に滑ろうとする足を足首のストラップががっちりと抱きとめる。これだけで歩くのは格段に楽になる。コツコツと音を立てて歩くと自然と背筋が伸びる。

というわけで今のレギュラー選手は、スニーカー3足とパンプス2足、レインブーツ1足だ。


「私に履ける靴」の選択肢を増やすために探せばいい。けれど残念ながら私にはそのために一生懸命動くだけの気合いと冒険心がなくて、靴屋に入ると真っ先にスニーカーを探してしまう。

おしゃれは我慢と言うけれど、ストレスなく動き回れる靴が私は好きだ。

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