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自分の世界、拡張理論

スタバの抹茶ラテにエスプレッソショットを追加することで疑似的に推しを摂取している。苦いコーヒー(正しくは不味いコーヒー)をいれる推しなので「これは推しが抹茶ラテによかれと思って入れたエスプレッソショット」などと思いながら飲んでいる。
そのせいではないのだけれど、お腹が痛い。
理由はわかっている。胃の内容物が少ない。一応スタバのお供としてフードを注文したけれど、それはがっつりとしたフードではなく軽めのシフォンケーキだった。加えて今日朝食兼昼食として食べたものは冷凍食品のドリアだけで、心もとない。最近予定がない日は正午あたりに起床するので、どうしても朝食兼昼食になってしまう。
元々乳製品にそこまで強くない内臓をしているので、気を遣っている。それでも壊れる時は壊れる。ヨーグルトでもなんでもいい。とにかく、胃の中に何かを入れておくことの大事さをこの時学んで、忘れる。

変な話、推しが作った〇〇~とか思いながら苦手なものだったり好きなものだったり、食事をするのはかなりいい方法なのではないかと思っている。
本当に変な話だけれど、誰かという推しが前提にあって、自分の本意にして普段しない行動を起こすのだから、結果的にいいことが起きるんじゃないかな、と思っている。
自分本位じゃない(字が紛らわしい)行動は、結果として非日常をもたらす。気づきをもたらす。そうして世界がなんとなく広がっていく。
世界の拡張という概念的な話をすばらしきこのせかいで学んだので、そう思ってしまう。自分を諦めたら世界を諦めるのと同じだよ。この世の最推しもそう言っている。
幼い頃(若い頃、と書いてもいいのだけれど自分にまだ老いを感じたくないのでこう書く)と比べてやれることが格段に増えている今、より感受性を高く持たねばと思う。文化資本がそこまで多くなかったと思うので、どんどん取り入れたいと思っている。
そのわりには一冊の本にずっと心を囚われたままであるし、一つのゲームをやり込み続けている。もっと様々なものに触れようと思うのだけれど、一個を飽きなく読み続ける・やり続けるという行為が染みついてしまっているな、と思う。別に悪いことじゃないけれど、世界の拡張としては乏しいものなのではないのだろうか。
最近美術館などに行き始めたので余計に思う。もっと時間が欲しいしお金が欲しい。何かを見たり学んだり、自分にとって知らない世界を見る手段が欲しい。

この前仕事を辞めるにあたり、仲良くしていただいていた方が選別の品に手紙を添えてくれていた。「早く旅に行かれるように」これは自分にとって、私にとってまだ見ぬものがたくさんあるから、見聞を広められる人だと思われているからそう書いてくださったように思う。
私がどういう人間のように思われていたのか、まだよくわかっていない。誰だってそう思うのだろうけれど、そう手紙に書いてくださった方は俗にいう変人だったので強くそう感じる。
でも私が旅行好きなことと、いろんな文化をのぞき見していることは伝わっていたんじゃないかと思う。そうじゃなかったら、この言葉は出てこないと思うから。
もっといろんなことを知っている人間になりたい。
そのためにも時間とお金が欲しい。

仕事を辞めて療養をしている今が好機なのだ。
事実、今まで手を出してこなかった領域に手を出しているし、それが楽しく面白いことに気が付けてよかったなと思っている。仕事で疲弊していないのでなんとなく物事のアンテナが敏感になっているのは、良くも悪くもあるけれど。
でも映像作品を観て、面白いと思えている。仮面ライダーを楽しんで、時間があるのでたくさん観ようと思えている。情報を探す時間が十二分にあるので、オペラ座の怪人を映画館で観るチャンスを手に入れられた。自分が好きな時間の使い方がようやくわかってきた。こうして週に一度か二度、しっかりとnoteを書いている。
いいことでいい傾向だと思う。この調子が次の仕事が決まって、仕事を続けながらできれば満足した生活が送れると思う。難しいことだとも思う。自分がそこまで器用じゃないから、そう思う。浪費癖はまだあるし。
ちょっとずつでいいから自分の見つめ直しをしたい。

かなり自分について諦めていて、もちろん同じように世界の終わりが近づいていると感じていて、そろそろ自分は潮時なのだとも思っていたから、ちょっとだけ希望と、世界の拡張を望んでいる自分が微笑ましい。
健全に病みたい。世界の終わりとか、暗めの将来だとかを想像して、今をできるだけ楽しめるよう、メメント・モリの精神でいたい。普通は死とか考えないんだよ、と言ってきた友人のことを思い出した。私は考えているよ。世界の終わりとか、暗めの将来だとか、何もない生活だとか。
家に増えたおもちゃを見て思う。まだこの部屋空っぽじゃないな、とか。そういうことを思う。物品が私の部屋を照らしてくれている。

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