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【感想】NHKスペシャル・サカナクション山口一郎さんの特集を見て


実家で録画してもらってたサカナクション一郎さんの特集をやっと見た。
自分はうつ病までいってないうつ状態だけど、本人が話してた症状とか好きなものができなくなる事とか、本当に分かりすぎて何度も頷きながら見た。
朝から夜までじゃなくて朝から朝までだるいみたいな話があった(はず)。まさにそうで、薬の影響で日中はとても眠い。ずっと眠い。途中で寝たくないからかれこれ何ヶ月も映画館に行けていない。
周囲が戸惑っている様子もわかる。なんて声を掛けて良いのか、そもそも掛けて良いのか(番組内では連絡しないように言われてたみたい)。何もできずにもどかしい思いをしながら、メンバーやスタッフさん達も静かに見守りながら戦っていたんだなあと思った。支えてくれる人達がいて本当によかったと思う。
頑張った日の翌日にすんごく反動が来るのもわかる。思うように事を進められない自分に嫌悪する。バリバリやっていた頃を思い出しては悲しくなった。
病気になる以前の自分には戻れないと理解して、一郎さんもそれを新しい自分と表現していたと思うけどその境地に辿り着くまでの調子の上がり下がりは相当なものだったんじゃないかと思うしおそらく自分が想像してるよりも壮絶だったかもしれない。

戻れないものに思いを馳せて後ろ向きになったりせず、これを新しい自分だと受け止めて生きていく。なかなかできる事じゃないし、これは忘れたくない。


番組最後の言葉について。
「明けない夜はないのだから」
夜は明けなくてもいい。今の状態が夜だとしたら、昔の自分には戻れないんだから夜が明けることはない。
夜は暗いもの、よくないものと表現される事があるけどこの夜はまさに新しい自分だ。この夜の中でしか存在しないものもあるし、できないこともあるかもしれない。
夜の中でうまく生きていく・うまく乗りこなすことができるようになれたらなあと思う。

一郎さんがまたステージに立てたように、自分もまた文章を書けるようになりたいし、また本も作りたい。仕事ももっとうまくやりたい。焦らないで夜の中を歩いていきたい。

一郎さんがこの密着の話を受けてくれて、発信しようと決めてくれて、本当にありがたかった。
メンタル疾患はなかなか周囲の理解を得にくいと、病院の先生も言っていた。その事を実感する出来事が今日もあった。

自分は一郎さんと違って勇気がないので、周りの人にわかってもらおうというアクションを起こす事はない。起こす気も今のところない。なんとか耐えている。短い創作ならできるので、短歌としてアウトプットすることで心を軽くしてるようなところがある。
短歌がもっと溜まったら、自分の手元に置いておくためだけの本を作るつもりだ。もうタイトルも決めてある。
図らずも、この特集を見て繋がる言葉のような気がした。なんとなく…

夜の歩き方を、少しずつ身につけていきたい。

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