移住する前にやっておきたい3つのこと
みなさんこんばんは。
まちづくり芸人の永山(nagayaaan)です。
ついについに、東京の人口増減に動きが見え始めました。
「コロナ下でリモートワークが進むのは一部の業態だけ」「この機会に移住を考える人は国民全体の中ではごくわずかなもの」といった言説も多くありますが、実数としてこの三か月は東京から20,000人以上の人が減少したことになります。
この数は自然増減(出生数‐死亡数)と社会増減(転入数‐転出数)の合算値なので、必ずしも転出者が増えたとは言い切れないものの、潮目が変わったとみてよいかもしれません。
私の友人たちのなかでも、移住に関する話や相談を受ける機会が増えてきました。特に新卒3年~5年くらいの20代中盤くらいの若手からの相談が多いです。
今日は、そんな友人たちに伝えているアドバイスをこちらでもご紹介。
地方への移住を考える皆さんの参考になれば幸いです。
1)生き方と働き方を両方変えるのはストレス!!
東京から離れるタイミングで仕事も変えてしまうと、2つのストレスが一気に襲ってきます。住む場所が変わるだけでもかなりのストレスなのに、これまで慣れ親しんだ仕事を完全の別業種にするのはお勧めしません。
可能なら、移住に備えて「移住後も継続できる仕事をいくつか東京でつくっておく」ことをお勧めします。いまであれば、「お客様は東京で、自身は地方」というモデルも不可能ではありません。何なら、会社や部署・業務内容はそのままに、住む場所だけを変えることが可能な職場も増えてきました。
特に地方移住と同じタイミングで転職してしまうと収入は激減することが少なくありません。これは経済面というより、精神的に結構削られます。可能なら、在京時から仕事をつくっておくか、移住しやすい会社への転職などにチャレンジすべきです。
2)東京暮らしを満喫しておくべし
地方暮らしのストレスはそれなりにいろんな局面でありますが、多く聞くのは文化的な選択肢の減少です。東京はやはりライブハウスや美術館、各種アートイベントなどの豊富さでみると圧倒的に突き抜けています。
少しずつオンラインで楽しめるコンテンツも増えてきましたが、やはり直接体感する、五感でコンテンツを感じるという体験は、東京に住んでいるうちにおなか一杯になるまで済ませておくことをお勧めします。
個人的に悔しいなと思っているのは、演芸関係とか、美術館周りとかを十分に経験せずにUターンしてしまったことです。ジブリ美術館に行かないままUターンしたこと、新宿末廣亭でどっぷり落語に浸かる時間をもたなかったことは、未だに後悔しています。
3)事前に友達や知り合いをつくっておくべし
そして3つめ。実はこれが一番大切な気がするのですが、UターンやIターンの直後に一番苦しいのは、ずばり、孤独です。僕の場合、高校まで過ごした鹿児島にUターンしましたが、高校の同級生はほとんどが県外に進学してそのまま就職しており、正直ほとんど友人知人がいない状態で移住しました。
今考えると、地元に帰ってから友達を作るよりは、東京にいた頃に地元に知り合いを作っておくべきだったなあと思います。移住後はいろいろ余裕がないので、人間関係を構築するにも時間がかかります。いまは遠隔でも地元の人とつながる機会はたくさんありますので、チャレンジしてみてはいかがでしょう。
例えば、移住ドラフト会議などに参加してみるのも良いかもしれません。(なんと、いまちょうど選手募集中とのこと!)
移住前に、友人や知人を作っておくことは、結果的に移住しなかったとしても、旅行や帰省を楽しいものにしてくれます。
まとめ
以上、移住する前にやっておくべきことを僕なりに整理してみました。
基本的に、田舎はだいたい飯が旨く、人が少ないので物理的なストレスは少ないです。が、楽しめるかどうかは、1)安定した収入を得られるだけのネットワークや技術を持っているかどうか、2)文化的な趣味の選択肢が少し減ることを受け入れられるかどうか、3)良い感じの人間関係をつくれるか、の3点にかかっているように思います。
コロナの動向次第では、「脱都会」の動きが加速するかもしれません。多くの都会人にとって、田舎暮らしは未知の世界かと思いますが、一歩踏み出してみると、それなりに豊かな暮らしがありますよ。
皆さんが素敵なローカルライフのスタートを切れることを、薩摩半島の真ん中から祈念しております。
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