見出し画像

アートの民主化?

最近アートの民主化という言葉をよく耳にします。
アートの民主化ってなんだ?ってところから少し気になって読んだ記事を取上げて感想を書いてみました。

ちなみに、このシリーズめちゃくちゃ面白かったです。ぜひ読んでみてほしい!

下記、記事内の一節↓

“アートメディア「The Art Newspaper」が毎年3月に発表する「Most Popular Exibitions」(世界の人気展覧会)によると、2017年の1日あたり観客動員数は、1位が東京国立美術館の「運慶展」。3位が国立新美術館の「ミュシャ展」。5位が国立新美術館の「草間彌生 わが永遠の魂」”

アートビジネスの教科書#00

世界の美術市場のなかで、その他の8%に入る程市場規模が狭い日本。そんな中、展覧会の観客動員数はアメリカを上回る結果になったこのランキングは特に印象的でした。

世界から日本人は「アート展覧会好き」の国民として知られているらしい。(笑

それに関連して、ほかの記事にあったスタートバーン代表の施井社長のインタビューにこんな一節がありました。

“権威ある人や組織に価値づけされることで、作品自体の価値が決定するという特殊性がアートにはある。”

アートビジネスの教科書#07

この中で言っている内容は、日本が運慶やミュシャの展覧会の観客動員数が世界トップ5にランクインした理由の1つだと思っています。

多くの日本人が、「アートはよく分からないから、分かる人が評価している作品は多分価値が高い」
と解釈したことによって、既に評価されている運慶やミュシャ、草間彌生の作品に人が集まったのではないかと。
(もちろん名品を見ることも素晴らしいことです。今回の話題では違う側面からの見方も出来るのでは?思っています)

ここで言う、「権威」は、例えば有名なアートメディアである美術手帖で紹介されたり、大手ギャラリーで展示をしたり。

権威ある存在がこれは素晴らしい。と言っているから多分これは良いんだ!と思ってしまう、自分で解釈をしない考え方が日本にはあると私も思いました。

そうしてよく分からない「アート」は、世の中の流れ(個の時代)とは逆行して、ピラミッドのトップだけに注目が行く中央政権型のままになっているのではないか。

この記事内で施井社長は、脱中央政権型を果たすためには市場を透明化、健全化する必要があると言っていますが、それにプラスして個人的にはやっぱり美術教育の部分を変えられる方法は無いのだろうかと思いました。

たとえば小学生の頃から、 現代アートを見てみる、販売されている場所に行くとか。

ただ、有名な作家や作品を知識として入れるんじゃなく、そういう普段ショッピングモールで目にするような売買の光景を、アートの世界でも目の当たりにする体験があるだけで意識が変わるのではないかと思っています。

自分の生きる世界とアートを切り離さずに考えて、自分から知識を取りに行って自分の解釈で作品を考えられる。そんな人が増えたらいいなって思います。

そういう意味で今の美術教育がどうなっているのかが気になってきたから、これから気にして調べてみようと思います。¨̮

▼参考記事



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?