言いたいことを具体的に、わかりやすく伝えるための、具体的な方法
いきなりですが、クイズです。
あるキャラクターの特徴です。
1.目が2つ
2.顔が丸い
3.鼻が赤い
・・・
これだけでもわかった人がいるかもしれません。
もう少しヒントを出します。
4.手足は短い
5.ヒゲがある
6.口が大きい
おや、アンパンマンではないようです。
次でだいぶわかってくると思います。
7.身体は青い
8.鈴をつけている
9.おなかにポケットがある
もうわかりましたね?
正解は、『ドラえもん』です。
いろんなヒントを出してきましたが
少しずつドラえもんらしい要素が加わって
イメージが膨らんでいく感じを体感できたと思います。
こうした、読んでいる人や聞いている人の頭の中に
伝えたいイメージを膨らませていくことを
『具体化』と呼びます。
上の例でいうと、
ドラえもんのイメージが相手の頭に浮かぶように
言葉を選んで並べていくことです。
文章や言葉を、ドラえもんという
実体に近づけていく作業が具体化です。
たとえば、『太っている人』を
相手にイメージさせたいときに、
『160cmで65kgの女性』ってだけだと、
人によって解釈がバラバラになってしまいます。
BMIの目安を知っていれば太っていると解釈しそうですが
筋肉質で鍛えていたりすると見た目そうでもなかったりして
数字だけでは判断しづらい場合もありますよね。
でも、『ドラえもん体型』とか
『渡辺直美体型』『シュレック』みたいに比喩すると
だいぶふくよかなイメージは伝わると思います。
(どれくらい太っているのか?)
というイメージを伝えたい場合、
すでに存在しているイメージを
比喩に活用してあげることで、
わかりやすく伝わるようになります。
多くの人が勘違いしているんですが、実は
【数字よりもビジュアルの方が具体的】
ということです。
グダグダと説明を伸ばすよりも
画像や映像などのビジュアルをバシッと1枚載せたほうが
わかりやすい場合がある、ということです。
ドラえもんを知らない人に
ドラえもんを説明するとしたら
長々と文章でヒントを出すよりも、
ペタッとドラえもんの画像を載せて
「これがドラえもんだよ。」と教えてあげた方が
伝えたいイメージがスムーズに伝わります。
しかも、わかりやすいです。
文章だけの小説や書籍よりも、
マンガや映画の方が売れるのは
そっちの方がわかりやすいですし
なおかつ理解が早まるからです。
なので、文章で何かを伝える前に
画像や映像の方がわかりやすく伝わるのであれば
そちらをまず惜しみなく使った方が良いです。
文章・言葉<<<<<画像・動画(ビジュアル)
この記事では、
あくまで相手にわかりやすく伝えるのが目的です。
文章がうまくなる方法ではありません。
文字や数字だけに頼らず、
ビジュアルを駆使するのも
コミュニケーションでは重要です。
ポイント1:画像や映像(ビジュアル)を駆使する
「じゃあ、言葉をわかりやすくするにはどうしたらいいの?」
この記事を読んでいる人はおそらく
このようにツッコミたいところだと思うので
文章や言葉でわかりやすく伝えるコツも紹介します。
先ほど、文字や数字よりもビジュアルの方が伝わりやすい。
とお話しました。
なぜビジュアルの方が良いのかと言うと
そっちの方が頭でイメージしやすいからです。
わかる、というよりも
頭の中でパッと思い浮かびます。
言い換えると、頭の中でイメージできるような
言葉の使い方をしてあげることで
わかりやすく伝えられるようになります。
一番簡単なのは、例えをすることです。
『たとえば』を使うと
話が具体化されていきます。
たとえば、
仲間の大切さをマンガ『ONE PIECE』で例えてみたり、
シュレックやドラえもんを挙げてみたり、
日常生活のワンシーンから関連付けてみたり。
「もっと具体的に!」と指示されたら
「たとえば」を付け加えるだけでも
わかりやすくなっていくということです。
具体例を挙げるのが苦手な人は、
いろんなマンガや映画など
ビジュアルを注意深く見ることをオススメします。
話がわかりやすい人は例えが多く、
例え話がうまい人は、
周りをよく観察しています。
まずはいろんなものをじーっと見ること。
そして、見たものを
別のものに例えてみてください。
丸いものを見たときには
「アンパンみたい」「大福みたい」「お月様みたい」
とか。
「○○みたい」を考える訓練をしていくと
観察したことを別の解釈に変えるので
例えがうまくなっていきます。
ただし、「バカみたい」「アホみたい」など
モノになりきれてない例えだと不十分です。
あなたが思うバカやアホの象徴に例えてみてください。
ポイント2:「たとえば」を考える
具体例を挙げる際に、注意事項があります。
相手がわかる具体例を挙げないと意味がないです。
よくあるのは、マンガやアニメを例にしたときに
相手がそれ自体を知らないケースです。
「ガンダムで例えると・・・」と始めても
相手がガンダムを知らないとわからないままです。
ドラえもんや渡辺直美がわからない外国人だと
シュレックやジャバ・ザ・ハットの方が
太っているイメージが伝わるかもしれません。
これは相手の年齢層や性別、出身地などで変わるので
様々な世代の流行りを把握しておくといいです。
とはいえ、相手が知ってることなんて
完璧にはなかなかわからないので
具体例の数を増やすなどして対処しましょう。
1つ目の例をマンガで例えたなら
2つ目は実在する人物で例えるとか、
3つ目で身近なエピソードで例えるなど。
「あるあるネタ」で例えると
わかりやすい場合が多いので
日常生活で見つけた使えそうなエピソードは
覚えておくといいですよ。
ポイント3:伝える相手によって具体例を変える・増やす
ちなみに、具体化の逆で、
イメージしたこと、させたことを分解して
簡単な言葉やイメージに画素数を落とすようなことを
『抽象化』と言います。
こちらの画像を文字にした『ドラえもん』。
これは文章に抽象化した結果です。
で、もっと抽象化してドラえもんの要素を分解して
ポケットがついている・鈴をつけている
などの言葉に切り分けていきます。
要約やまとめは抽象化です。
「つまり」「要するに」などの表現は
たいてい抽象化です。
抽象化することで文章や言葉が
短く簡潔にまとまります。
長々と説明したことを
短いシンプルな言葉で圧縮しているんですね。
簡潔にまとめたいときは
「つまり」や「要するに」を使って
伝えたいことを絞るようにしましょう。
ポイント4:「つまり」「要するに」でシンプルに
ただし、「つまり」「要するに」が多すぎると
抽象度が上がってしまい
かえって話がわかりづらくなることがあります。
つまり、イライラします。
(要してねえじゃん!)
(「つまり」になってないわ!)
と聞く方は、つまり悶々とします。
要するに、
要するにが要するにになってない状態です。要するに。
ね?この時点でちょっとイラッとするでしょう?
たまにこういう話し方をする人がいますね。
加藤一二三さん(ひふみん)も
その傾向が強いと思います。
男性に多い気がします。
人の話を遮るように
「で?」「つまり?」「結論は?」
「要するにこういうことでしょ?」
明らかに男性が多いですね。
・・・僕も反省しています。
ポイント5:「つまり」は少なく
ポイントをまとめます。
伝えたいことを、わかりやすく伝えるためには、
ポイント1:画像や映像(ビジュアル)を駆使する
ポイント2:「たとえば」を考える
ポイント3:伝える相手によって具体例を変える・増やす
ポイント4:「つまり」「要するに」でシンプルに
ポイント5:ただし、「つまり」は使いすぎない
これらのことをぜひ意識してみてください。
特にポイント1と2です。
これだけでもだいぶ伝わる印象が変わります。
先ほどお伝えした「○○みたい」のトレーニング
こちらもぜひやってみてくださいね。
最後までお読みいただき
ありがとうございました。
nagatouch
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