フラッ!シュシュシュ
「たこ焼きみの名は。」
「パイレーツ・オブ・カリビアンドーナツ。」
「トップガンモドキ」
「腹減る。」
「あんた達バカなの?。駄洒落の研究じゃないの生物なの、生物の自由研究。分かる?。」
「チューがリップ」
「ふむふむ。」
「ブァッカ!。」
飛び回る白い光。
監視モニターには吹き乱れる雪が画面いっぱいに映し出されている。
花火の火の粉が尾を引いて飛び散るようにも見えるけど違う。
秩序がまったく無くて、光の粒が歓声を上げながら3Dに走り回ってるという表現がいちばん近い。
眺めていて飽きない。
ぼうっと見詰めていると妄想か沸き上がって来る。思考が乱れ飛ぶ。
取り留めも無く、意味も無く、理由も無く、目的も無く。
「馬鹿花鳥図!」
「たんぽぽの三段跳び!」
「さるすべりひやっとしんす!」
「ちょっと松茸潤!」
「ダリヤたけしひとしもやし!」
「ホンっと、バカ!」
帰れない三人の夜は更けてゆく。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?