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努力は報われる

先日、教えているスクールで僕にとって特別な出来事がありました。

それは教えている子が大会でMVPを獲ったということ。


その子は野球のレベルも高く、素直で真面目で、少しシャイな子です。

強いチームに入っていて、指導者も厳しいらしく、チームでの野球をなかなか楽しく出来ていなさそうな子でした。

試合の話を聞くと、どうやら常にプレッシャーの中にいて、ガチガチになってしまうことが多い様子。

それもきっと彼が素直で真面目故にガチガチになってしまうのだろう。もっとのびのびできれば良い結果出せるだろうなと思いながら、週1の指導では何か上達できた、上手くなったと実感してもらい、野球を楽しんでもらえるように指導してきました。


そんな素直で真面目なとってもいい子がようやく日の目を浴びることができた。それがとっても嬉しかったのです。

そもそもMVPというのは、1番強いチームで1番活躍した選手に贈られる賞なので、彼がこれを機に少し自信を持って、のびのび野球できることを願っています。

お母さんは「たまたまチームのエース級の子がバタバタ怪我したからもらえた賞です」と謙虚でした。

そんなお母さんの下で育ってきたからこそ、こんないい子なんだろうなとしみじみ思いました。


彼が自分のチームで練習している姿は知りませんが、おそらく緊張やプレッシャーの中で練習しているんだろうなと。

その中でもきっと真面目にコーチや監督に言われたことをしっかりと守って頑張っているんだろうなと容易に想像できます。

たまに1打席目、打てずに即交代みたいな話も聞いたりします。

すごく悔しそうな彼の表情を見ることも多くあります。


それでも腐らずに一生懸命練習してきた。

その結果、6年生の12月という、少年野球もいよいよ終わりというタイミングで彼はMVPを獲得しました。


彼がどこかのタイミングで腐ってしまっていたら、この賞はなかったと思いますし、常にそばで同じ悔しさを味わいながら、時に励まし、時に叱責しながら共に戦ってきたお母さんがいたからこその賞だと思います。


努力は報われる。

僕はこの言葉、好きではありません。

そんな世の中甘くないはずです。


しかし、成功した人は皆、努力しています。

成功者と敗者の大きな違いは、成功するまで努力し続けられたかどうかです。

彼は、きっと辛いことも多くあったと思いますが、その辛さに耐え、努力し続けた結果、MVPを獲ることができたんだろうなとしみじみ思います。


大人になると自分の能力や限界というものを決めつけたり、わかったふりをしてしまい、努力し続けることがなかなかできなくなります。

しかし、目指すべき理想があるのであれば、努力し続けなければなりません。MVPを獲った彼のように。


子供から学ぶこともとっても多い、刺激的な日々を送らせていただいております。

僕も負けられません。

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