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ノベリスト 第10話

第3章 赤い新月

その3

-携帯小説サイト 物語のiらんど

ハンドルネーム 赤い新月-

しかし、彼は私が本当に欲しいものをすぐには与えてくれない。

   いわゆる大人のおもちゃは私の身体のあちこちを這いずり回っていたが、肝心の私の秘所に触れることはない。

  私の子宮は彼の全てを受け入れる準備ができているのに、彼はその素振りも見せない。

「おい、メス豚!」

「はい」

「今、お前が何を欲しがってるか、俺には分かってる」

「はい」

「お前が欲しがってるものをくれてやる」

「はい」

  私の両目から随喜の涙が零れた。

  ようやく、彼のものを私の子宮は受け入れることができる。

  その期待は、あっさり裏切られる。

  彼は私の膣ではなく、肛門に何かを突き刺した。

  そして私に、何かおむつみたいなものをあてがった。

  彼は私に、彼の男性自身ではなく、浣腸を突き刺したのである。

   たちまち私のお腹が鳴り出し、私はお腹の中の全てのものをおむつの中にぶちまけた。


「メス豚、今日はこれまでだ」

 結局、彼は私の処女を奪わなかった。

「お前みたいな奴は、きちんとセックスする資格なんてない。今日みたいに嬲られて捨てられるのが終わりだ。腹上死なんてできるはずがない」

「...」

「今日一日、そのおむつを脱ぐな。まあ脱いだところで臭くて何もできないけどな...」


 人生とは、必ずしも自分の思い通りにはならない。

  私はおむつ姿で東京の街を歩きながら、そう思った。

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