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箸にも棒にも 【互助】

先日の投稿で、台湾のパイナップルに触れましたが予想していたよりも、たくさんのフォロワーさんに関心を持って戴けました。まずはお礼申し上げます。有難うございました。

実際に西友まで足を運んでくださった方も複数いらっしゃいます。なんとなく理解はしていましたが、noteは人情家が多いですね。

貴重なお時間を割いて戴きながら「そもそも置いなかった」では、立つ瀬がありません。というわけで、改めて情報を整理してみました。


先の投稿にて「楽天・西友が販売に手をあげてくれました」と記載しましたが、実際には、他の企業・業者も尽力してくださっている模様です。

東京では既に店頭に並んでいるスーパーもあるようですが、地方ではもう少し先のお話になるとのこと。ちなみに関西圏では、3月20日くらいになる見通しなのだとか。

noterさんの反応と同様、日本市場でも概ね好意的に受け入れられため、追加購入に踏み切った業者もあるとのこと。


それで、台湾でも日本市場の様子が報道された模様です。

喜んで戴けたご様子で何より。とはいえ、少し気になる記述がありますね。

「台湾の現地価格の3倍」この部分ですが、一見すると吹っ掛けられたのでは、と勘違いしてしまいそうです。

ですが、輸送量、関税を考慮すれば妥当な価格でしょう。どれだけ頑張っても異国のご当地価格と同じになるはずがありません。

もうひとつ気になる点があります。ネットで購入すると、3個3000円くらいですから、換算すると1個あたり1000円になり、割高感が否めません。

とはいえ、こちらも送料込みの価格ですから、決して不当な価格ではないですよ。

他国のメディアですが以下のような報道がありました。

【参考・Record China 『対日輸出競争でパイナップルが価格暴落』】
台湾メディアのアップルデーリーは5日、台湾では中国への輸出を差し止められたため、パイナップルの対日輸出が増加したが、売り込み競争のために価格が暴落したと伝えた。その他の果物でも、価格の下落が発生しているという。(中略)最近では、パイナップルの対中輸出を手掛けていた業者が、日本への輸出に切り替えようと望んでいる。台湾当局は業者に対して、品質が劣るパイナップルを高級品と称して日本に売り込まないよう、指導を強化しているという。(後略)


収穫時期に、いきなり輸出できなくなったのですから価格は暴落します。

日本での売れ行きが好調を維持できたとしても、母数が違い過ぎるため台湾パイナップル価格は、しばらく戻らない可能性が高いでしょう。

農家の方にとっては、まさしく死活問題です。そうしますと「少しでも高く売りたい」と考える関係者がでてきても不思議ではありませんよね。

ところが、台湾政府はそれを見越して「日本相手に不誠実な商売は赦しませんよ」と、いきなり釘を刺したわけです。

もちろん、道義上の問題だけでなく、末永く取引するためにも「台湾産パイナップルの評価を下げるわけにはいかない」という計算もあると思います。

それでも、問題が生じる前に行政が指導するケースは稀でしょう。コロナ封じ込めに成功したのも伊達ではありません。見事なものです。

今後の展開は分かりませんが、ひとまずは「安心安全の台湾パイナップル」という認識でよろしいかと。


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