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あなたは頭が固いのではないか?

慣用句の意味としては「融通の利かない人」という所でしょう。言い換えると「芯の通った人」とも言えそうですけど。

ここで言う「頭の固い人」は比喩的な意味ではありません。実際に触ってみて、物理的に柔軟性の損なわれている人の事を指します。

最近忘れられがちですが、うちのコンセプトは「健康に役立つ投稿ができたらいいな」なのです。

実際にお越しくださるクライアントさんの中にも、読んでくださる方が増えました。

ネタ記事はコメント欄が、賑わいやすく、フォロワーさんとの交流は楽しいのですが、程々にしなくてはなりません。

数日前に、以下の記事を投稿したのですが、その関連記事です。

色々考えた結果「頭部は固くなる」という概念を把握して戴く事が重要だと判断しました。

1)顔が歪むのは何故なのか?

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頭部(顔を含む)は、15種23個の骨によって形成されています。

複数の骨による集合体なのですから、そこには必ず関節が存在し、「頭が固い」というのは、関節の柔軟性が低下した状態の事です。

本音を言えば、あまり書きたくありません。

と言いますのも、日本の医学会では「顎関節を除く頭部の関節は可動しない」との見解を示しています。

これは、小顔矯正を謳う整体やエステ等で過大表現が散見し、行政指導が入ったことに対する談話です。

それなら、表立って反論するとメンドクサイことになりそうな予感がしますよね?

海外に目を向けると「可動する」と定義している国もあるのですが、その辺りの議論には参戦したくないのです。

それでは、実際のところどうなのかと言いますと、顔に歪みがある方を見た事はありませんか?

軟骨から骨に移行する幼少の頃からであればまだしも、成人してからも徐々に歪みが大きくなっている方は実際にいらっしゃいます。その数も決して少なくありません。

読んでくださっている方の中にも、目の高さが左右で異なる人、耳の見え方が違う人がいるはずで、それが答えだと認識しています。

とはいえ、日本国内で活動する以上、行政が白だと言えば白、黒といえば黒なのです。

ですので、そこはあまり聞かないでくださいませ。

2)赤ちゃんの頭部

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さて、赤ちゃんが生まれる際、母胎の骨盤が緩み産道が拡がりやすくなります。

同時に、赤ちゃんの頭部は軟骨で形成されていて、ある程度の柔軟性があるため、産道を通過することが出来るのです。

その後、頭部の軟骨は、2歳くらいまでに骨へと移行します。

ちなみに、この時期、赤ちゃんの頭部を強く押すことは厳禁です。理由の説明は不要ですよね。

小学生のお子様がいらっしゃる方は、軽く押す程度の力で頭頂部(頭の中心くらい)を触ってみてください。

次にご自身の同じ場所を押してみましょう。弾力性に違いがあることを認識できると思います。

この頃は、骨格の成長期ですから、そのまま弾力性に現れていると考えて差し支えありません。

ところが、既に成長期は終わったはずの大人でさえ、頭部に柔軟性がある人とない人が存在します。

3)美容院へ行こう

美容院や理髪店で「頭皮が固いですね」と指摘された経験はありませんか?

頭頂部には、殆ど筋肉が存在せず、皮膚(頭皮)の下は頭蓋骨なのですが、皮膚は筋肉とは異なり、基本的には硬くなったりしないのです。

では、美容師さん、理髪師さんが適当なことを言っているのかと言えば、そんなことはありません。

毎日何人もの頭に触れていると「普通ではない状態の人」は印象に残ります。

つまり、率直な感想として「頭皮が固いですね」と思わず口にしてしまうのでしょう。

それなら、美容師さんに硬いと認識させている原因は、いったい何だと思いますか?

繰り返しますが、皮膚は硬くなりませんし、頭頂部には筋肉もありません。

4)ハチマキのチカラ

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実は、睡眠不足やストレス過多になると、自律神経の交感神経が緊張し頭部の関節が固くなります。

例えば、運動会、あるいは受験生がハチマキを締めている姿を見た事がありますよね?

何のためでしょうか?言うまでもありません、気合を入れて競技や勉強に挑むためです。

物理的に頭部に圧迫を加えることにより、交感神経を緊張させて一時的に集中力を向上させているのです。

日本は、現存する国家の中で世界最長の歴史を誇ります。そこに蓄積された知識やノウハウは伊達ではありません。

冗談だと思うなら、毎晩しっかりハチマキを締めて就寝してみると良いですよ。もちろん、責任や苦情は負いかねますが。

5)脱力できない人

日常的に睡眠時間を削り、ストレスを溜め込んでいると、頭部の関節が深く噛みあい柔軟性を損ねます。

先の例に倣うなら、ハチマキを締めたまま過ごしているようなものです。

つまり、眠る時、あるいは休憩時間でさえ、思うようにリラックスできません。

施術をする際、身体に力みがあると捗りませんので、脱力するようお願いします。

ところが「力の抜き方がわかりません」と答える方が本当に多いのです。

自律神経系の改善を中心に活動していますので、当然といえば当然ですよね。

要するに「ハチマキを締めた状態でいる事が当たり前になってしまっている」そういう事です。

それなら、眠れなくなったり、頻繁に頭痛が生じたりするのも必然でしょう。

6)頭の関節を緩める

それではどうするか?解答のひとつとして、頭の関節を緩めれば良いのです。

関節を締め上げて、交感神経が緊張するなら、逆もまた然りでしょう。

実際に、施術で頭部の関節を緩めていくと、大半のクライアントさんは眠りに落ちていきます。

「ぐっすり眠れました」という方もいれば、「眠ってませんよ?」と仰る方まで、反応はそれぞれです。

興味深い事に、眠っていないという方でも、寝息をたてていて、同伴者の方が「え?いびきかいてたよ?」という不思議な光景がみられます。

以前、高名な僧侶の方がご来院になって「私も体験したい」と仰いました。

気乗りはしませんが、断る理由もありませんので、施術したところ「我々が目指している境地に近い」との感想を戴きました。僕が夢日記を始めたきっかけですね。

総括すると、頭部の関節を緩めて得られる感想は、受ける側に依存するということです。

僕としては「関節が緩めばそれでよし」ですから、今のところ深く考えていません。

ただ、念のために申し添えておきますと、僕が全ての不眠を解消できるかと言えば、それは違います。

先にも述べましたが、受け手が力を抜いて身体を預けてくれない限り、そもそも施術できないのです。

以下は当記事の続きです。お時間があれば是非に。


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