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晴美さんの場合

友達のお母さん
晴美さんの場合

昨日晴美さんが亡くなりました。
享年78歳。

ご主人が亡くなってから20年一人暮らし。
結構な坂の上、お買い物も大変だったろうけど、よく頑張っておられました。
その後、3年半入院。

友達が「何度電話しても出なくてね。
ご近所さんに見てもらえますか?って聞いたらTVの音はしてる、呼んだら声がしたって言われて。
でも電話しても出なくって・・・心配で見に行ったら倒れていたんだ。救急車を呼んで、あれよあれよという間に要介護5で入院。意識が戻らないまま・・・1年くらいは特老と病院と行ったり来たりだったんだ」
そうだったんだ・・・

友達のご家庭にはよくうかがっていたけど、私も引っ越してからは足が遠のいていて、気が付いたら10年近くご無沙汰でした。
ご主人は白髪が少し増えたかな?って感じだけど、当時子供だった息子さん二人が一人は就職、一人は大学生になっていて驚き~~~

たまたま29日に数人で集まろうと話していたら「お母さんが入院しちゃって・・・ごめんけど、今回は不参加です」って急に連絡が来たから、もしかしてって思ってた。
そしたらやはり・・・

GWでご家族も集まってたから、ある意味タイミング良しって感じだったそうで、お母さん、みんなにお見送りされたかったんだね、良かったねって話してました。
息子さんも就職して埼玉で研修中。
GWは戻ってきていたからもう何日かずれてたら・・・
最後にあえなかったかもしれないからよかったよかったでした。

晴美さんは手作りおやつで子供たちを育て、お孫さんには手編みのセーターを着せていました。
紫とグレーのボーダーのセーターは超かわいくて・・・今も目に焼き付いています。
友達がお母さん手編みのセーターを着せた息子を抱いていたのがとってもきゃわゆかった・・・
ご主人は昭和の男だったらしく、友達が頑固者~って結構ぼやいていたけど、晴美さん、よく尽くされてたようです。
友達もよくお母さん我慢するわ・・・って。
そんな時代だったのかな。

そのせいか、友達の旦那さんは年下、家事もよくするし、よく働く。

いつまで意識があったのかもわからない。
最後何を思っていたのかも分かりません。
いつ見ても温和な素敵なお母さんだなぁと思ってました。
合掌




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