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階段から落ちたひでちゃん

楽しかった市場での日々

市場がまだ古かったころ
昭和の市場
活気があった
一階はお店
二階で生活している人が多かったかな
家族が多かったり、裕福だと戸建に住んでました

うちは家族が多かったので近所の貸家に住んでいました
私は祖父母と生活
父と母は別の家
兄は祖父母の家だったり両親とだったり
近所の人の家に住まわせてもらったり人気者だった

市場の中の乾物屋さんに「ひでちゃん」って男性が住んでいました
子供たちとよく遊んでくれ
何かわからないけど楽しかったとしか覚えてない
自分たちが幼稚園、小学生のころ20代くらいだったかな・・・
おにいちゃんでバイクなんかに乗ってた気がする
小さい頃そんなのに乗せてもらうのって特別な事だから
「ひでちゃん」「ひでちゃん」と超人気者でした

今思うと・・・
知的障害があったのではないかと思う
お店の仕事もしていたかもしれないけど、何となくそんな感じ
昭和の時代だから、大体山下清画伯みたいな恰好してて
小さい子とよく遊んでいて
「仕事せんか~」みたいな
それでも子供たちはひでちゃんにまとわりつく、みたいな

そんな楽しい日々にも終わりがきます

ひでちゃんが亡くなりました

お酒が好きで
その日もお酒をのんでいたらしい
「二階から落ちて打ちどころが悪かった」

いきなりいなくなったひでちゃん
当時はすごく悲しかった
なんで二階から落ちちゃったんだよ
戻ってきてよ
ひでちゃん!

当時の写真あるのかな?

角刈りっぽかった気がするし、そうじゃなかった気もする

多分今の自分より全然年下で亡くなってる

懐かしい人思い出したので書いてみました
合掌

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