ながせの「ことわざエッセイ」#1 微妙な私のごちそう
せっかくnoteを始めたなら
私の大好きな「ことわざ」を扱いたい!
ということで、今回から
「エッセイ×ことわざ」のシリーズを
始めることにしました。
このシリーズでは
何気ない生活の中で
私が感じたことや体験したことを
エッセイとしてお伝えするとともに、
その感情や出来事に
ピッタリだと思うことわざを紹介します。
シリーズ第1弾となる今日のテーマは
「失言」です。
今日の夜なに食べるの?
別居している妹から突然の電話。
少し前にLINEをしてたから
その話かな?と思ったら、
「今日はどこも行かないの〜?」
これは間違いなく
暇つぶしに付き合わされるパターンだ。
私は見かけていたドラマを停止し、
しばしの間、付き合うことに。
15分ほど経った頃、妹は聞いた。
「今日の夜なに食べるの〜?」
ケンタッキーが食べたいだの
やっぱり吉牛でも買って帰ろうかなだの、
まるで独り言のように話す彼女。
そこでふと出たワードに、私が乗っかる。
妹「ここの唐揚げ弁当にしようかな」
私「あ、私も今日
⚪︎⚪︎(行きつけのスーパー)で
唐揚げ買ってきたよ」
妹「ふーん、そうなんだぁ〜。
でもさぁ、⚪︎⚪︎の唐揚げって
やっぱりちょっと微妙だよね」
私「そう?
でも今日のは
どっかの有名店が監修した
って書いてあって、
おいしそうだったから買ってきた」
お分かりいただけただろうか?
私の妹は、いつも失礼な一言を
平気で放つ。
その“微妙な唐揚げ”は
私が「夜に食べよう♪」と
楽しみにしているものだ。
ましてや
唐揚げは私の大好物。
妹にとって“微妙な唐揚げ”は
私にとって
久しぶりに食べる“ごちそう”なのだ。
しかも、この有名店が監修した唐揚げは
普段このスーパーには売っていないもの。
つまり彼女は
食べたこともない私の“ごちそう” を
「微妙」と言い放ったことになる。
こんな失礼な一言があるだろうか?
「今日なに食べる〜?」と
2人で今日の夕飯について相談していたなら、
まだ分かる。
でも私は、彼女が言うその“微妙な唐揚げ”を
既に、もう買っているのだ。
しかも「買ったんだ〜♪」と
楽しみにしている。
そんな相手に対して、
わざわざそんなことを言う必要が
どこにあるだろうか?
ブチ切れるほどではないが、
確実にモヤッとした瞬間だった。
今日のことわざ
口は禍の門
(くちは わざわいの もん)
この言葉は彼女のためにあるのでは?
と思うほど、
彼女にピッタリなことわざだ。
これまで、
うっかり言ってしまった一言が原因で
何度、相手をイラッとさせたことか。
ひどい時は、
知らないおっさんに
車で追いかけ回されたこともある。
30代の半ばになってもまだ
その性格は変わっていない。
親がいなくなった今
もう言ってくれる人もいないのだろう。
かくいう私も、
こういったことを彼女に言って
直してもらおうとするのは
とうの昔に諦めた。
皆さまも“失言”には
くれぐれもご注意を…。
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