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旅の話.9 アデレード①

ウルルから一度アリススプリングスに戻り、長距離バスで南へ。

南オーストラリア州に入り、州都アデレードに到着した。久しぶりの都会だ。オーストラリアの中では歴史のある古い都で、きちんときれいに区画整理された上品な街という印象だった。

ここまでの旅の途中、アデレードならここに泊まれ!と言われていた“シティ・バックパッカーズ”に泊まってみた。ちょっと街の中心から離れるけど、無料の朝食や、ワゴン車に乗って綺麗な夜景を見に連れて行ってくれるなどのサービスがあった。ここでの朝食で初めて“nutella”と出会った。パンとかクラッカーに塗るチョコレートクリームで、超おいしい。

夜景は“Windy Point”と言う、街が一望出来る丘の上から。“宝石箱をひっくり返したような夜景”だと聞いていたが、きれいに区画整理された街なので、実際は“ひっくり返した後、きちんと並べ直したような夜景”だと思った。
とてもきれいな夜景だった。

別の夜は、リビングでビデオ鑑賞会があった。「インディペンデンスデイ」を観た。キッチンで韓国人グループがキムチを作っているところを見学し、試食をさせてもらった事もあった。美味しかった。白菜の葉、1枚1枚にキムチペースト?を塗り込んで、冷蔵庫で何日か寝かせるので、冷蔵庫の中がキムチの匂いになっちゃうのが困った。

このバックパッカーズは、free accommodation(通称フリアコ:宿の仕事をする報酬として無料で宿泊できるシステム)で長期滞在してる日本人女性が多かった。オーナーも女性で、みんな仲が良くて、それはすごく良い事なんだけど、男子からすると、なんとなく女子寮のような雰囲気で気を使う。
あと、シャワー、トイレの数が足りてなく、いつも待たされた。
街の中心から離れている事も、やっぱり不便だった。

数泊して、“キャノンストリート・ロッジ”へ移った。
こちらはバスターミナルと中央市場に近いので、場所的に便利なうえ安かった。安さの理由はボロいから。でも気にしない。夕方になるとアイスクリームとアップルパイのサービスがあった。キッチンで自炊している時に何度か貰った。

安いビリヤード台もあった。

オーストラリアのビリヤードは英国式で、日本でおなじみのアメリカ式と比べると、台は狭くて位置が高い。玉も少し小さい。ゲームは8ボールが主流で、白い手玉の他は、赤と黄色の2色に分かれているだけの台もある。台横にコインの投入口があり、入れると「ガコン」と玉が出てくる。
プレイ中の台の、コイン投入口の上に、挑戦者はコインを置いて待つ。
ゲームの決着がつくと、敗者は去り、勝った人に挑む事になる。
勝ち続ければ、ワンコインでずっと遊べる。2ドルコインの台が多いが、ここは1ドルコインだった。

中央市場が近いので、ほぼ毎日行って野菜やフルーツを買って自炊して過ごした。マンゴスチンが美味しすぎた。ライチやマンゴーも美味しかった。
ドラゴンフルーツやスターフルーツは、僕はそんなに・・・って感じだった。


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