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移住者が感じる長崎の好きなところ(3/4)

前回の続き。

長崎の好きなところを滔々と語っていきます。

夜景が半端ない

稲佐山

 1枚目は、長崎の街並みを360度パノラマで楽しめる、稲佐山展望台の夜景。長崎は「坂のまち」と呼ばれ、港に向かってすり鉢状に斜面地が続き、そこに家々が立ち並ぶ。そんな「坂のまち」ならではの夜景を、ダイナミックに楽しめるのが稲佐山。

鍋冠山

 2枚目は、鍋冠山展望台からの夜景。稲佐山と並び、長崎の夜景スポットの双璧をなす展望台。夕暮れ時から展望台に登ると、空の色の移り変わりが感動的。オレンジ、ピンク、紫、紺、と刻々と色合いが変わっていく。また、鍋冠山は稲佐山よりも標高が低く、まちの営みを近くに感じられる夜景がGood。

家の近く

 3枚目は、家の近く見える夜景。自分は斜面地に住んでおり、家から毎日夜景を楽しめる。一日の終わりに夜の長崎のまちを眺める時間がとても好き。帰り道(気合い入れて階段を登っている道中)、ふと振り返って夜景に見惚れてしまうことも多々。

食べ物がうまい

これで800円台

 まずはお魚に関して。実は県外の人には意外と知られていないのだが、長崎はお魚が美味しい。聞くところによると、獲れる魚種は日本No.1、海岸線の長さは日本No.2、漁獲量は日本No.3なのだろう。長崎は隠れたお魚県なのだ。まちの魚屋さんやお寿司屋さんで、美味しいお刺身やお寿司が頂ける。近所の魚屋さんやスーパーで刺身のパックが格安で販売されており、それをつまみに晩酌するのもナイス。

商店街買い物ライフが楽しい

 また、長崎は野菜も美味しい。長崎県・島原半島の肥沃な土地ですくすく育った野菜が、まちの八百屋さんに直送されてくる。以前、島原野菜専門の八百屋さんで買った野菜でBBQをした時に、素材のうまさが半端なくて感動した。

雲仙ハム

 そして、最後に忘れてはいけないのは。人類が銀河系に誇る旨いハム「雲仙ハム」。シンプルに焼くだけで、ビビるくらい美味しいのだ。大村の焼肉屋で出会って以来、私はコイツの虜なのである。20代で雲仙ハムに出会えて本当に良かった。長生きできれば、あと60年以上は雲仙ハムが食べられるハズだ。この幸運に際して、お天道様に感謝せずにいられない。

 ちなみに、雲仙ハムが好きすぎて、気がつけば雲仙ハム関連の動画を作っていた。

食文化が味わい深い

カステラ
大好物の皿うどん

 前項で「長崎は食べ物が美味しい」と書いておいて何だが、正直、日本の地方(ていうか東京も)飯はどこも大体旨いのも事実だ。ただ、長崎が一味違うのは、その食文化一つ一つに、国際交流の歴史やストーリーを感じられるところにある。

 例えば、カステラ。これは、元々スペインの乾パン/お菓子だったものが、ポルトガル人によって長崎に持ち込まれ、日本の文化と融合して生まれた和菓子である。ちゃんぽん、皿うどんは、中国から長崎に渡ってきた華僑の人が、中華料理をベースに、この地で生み出した。長崎では食文化の多くに、国際交流の歴史が垣間見える。

スペイン×ポルトガル×長崎×中国

 極め付けは、桃カステラ。カステラに中国文化の桃が融合した一品。長崎では、桃の節句(ひな祭り)や出産祝いの時などに贈られる縁起菓子。長崎、スペイン、ポルトガル、中国の要素が混ざり混ざる。

意外と若い人が多い(と感じる)

ととのい中

 人口流出2年連続ワースト1位(2018・2019)、2年連続ワースト2位(2020・2021)、特に若い人の流出が叫ばれる長崎市。客観的に見れば、若い人は流出し、数は少ないのであろうが、自分の肌感としては、想像以上に若い人が多いと感じた。有難いことに、移住してすぐに同世代の友達も結構できた。休日は友人らとハイキングしたり、キャンプに連れてってもらったりと、長崎の自然で遊んだりして長崎ライフを楽しんだりしている。写真は友人と行った琴海地区のテントサウナ。大自然の中でととのっている時の一枚。

みなさん優しい

眼鏡橋

 「長崎の人は、寛容で、外から来る人に優しい」ということをよく耳にする。これは、「外から来た人」である自分の実感としても、一致するものである。道に迷っている観光客さんに声をかけてたり、観光地で写真撮影を手伝っていたりするのは、よく見る光景である。

 移住して2年以上が経った現時点では、やはり肌感覚として、長崎の人は、観光客や移住者など、外から来る人に、寛容で優しいと思う。

一方で、こんな話も聞く。

 「長崎は保守的で閉鎖的」 「移住者だから見えないだけで、奥の方は閉鎖的だよ」 「観光客や移住者は『お客様』扱いされているから優しくされているだけ」

 確かに、長崎に暮らす中で、(自分が直接嫌な思いをしたことは一切ないが)"長崎の奥の方" になんとなく「保守性」や「閉鎖性」が垣間見えるのも確かである。それら「保守性」や「閉鎖性」で嫌な思いをした方の話もたまに聞く。

 ただ、そもそも基本的に日本全国津々浦々どこも「村社会的」であり「保守的」であり「閉鎖的」であるので、多少の保守性や閉鎖性は、長崎に限った話ではない。なんなら東京ですら外国人から見たら相当「閉ざされた社会」に見えると思う。

 以上を総合的に考えても、現時点ではやはり長崎は、他の地域と比べて、観光客・移住者に温かいまちだと思う。長崎の皆さんが温かさに支えられて、自分はとても充実した長崎ライフを送れている。とてもありがたい。

次回に続く

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