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〔100万円以下〕ホンダ・エリシオンが格安ファミリーカーの中でも一番おすすめな理由


全長4895-4920×全幅1830-1845×全高1810(㎜) ホイールベース2900㎜ 車両重量1800kg~2020kg

どんな車?

ホンダ・エリシオン(ELYSION)は2004年から2013年の間に販売されたホンダの最上級ミニバンです。現在はオデッセイとレジェンドを足して2で割ったような後継モデルを中国で販売しており、日本での後継モデルはありません。中古車では100万円を下回る個体が多いため、とりあえずミニバンを買いたくても新車の納車期間は待っていられない方や車両価格が安くて高級感のあるファミリーカーを探している方におすすめしたい1台です。

エンジンは、2.4L 直4DOHC i-VTEC(K24A型)と3L V6 i-VTEC(J30A型)、3.5L V6 VTEC(J35A型)の3種類があります。3.5Lモデルだと300psを発揮し、2トンもある車両重量ながら伸びやかで気持ちのいい加速を体感できます。

しかし、燃費は2.4Lモデルと3.0Lモデルよりも2㎞/Lほど下がり、規格が古くて審査も甘いJC08モード換算で7.8㎞/L(4WD)~8.2㎞/L(FF)というマツダ・RX-7並みの燃費性能。さらに、実燃費は6㎞/Lが平均値です。燃費を重視されるのであれば、個体数も多くて実燃費で8km/L程度を実現する2.4Lモデルがおすすめです。

グレードも豊富なので、様々な快適装備やパワーシートの選択なども可能です。一番グレードの高い「PRESTIGE」が性能や快適性をこだわる方に最適ですが、個体数が少ないため希望に合う中古車を探すには時間と労力が必要です。

なぜ安いのか、なにがおすすめなのか

エリシオンの中古価格が安いのにはいくつかの理由があります。

  • アルファードのような高級ミニバンよりステータス感が劣っている。

  • 日本の道路や駐車場にあわないボディサイズと最小回転半径も5.8mなので扱いづらい

  • 当時のホンダはミニバンのラインナップが多かったため、需要が分散した。

  • 最終モデルでも自動車税の上がる13年目が近い。

  • 排気量や燃費など維持費が高いイメージ。

  • 電動スライドドアや変速機の故障歴がある個体が極端に安く売られる。

  • ミニバンで重要なのが快適性で走行性能は重視されづらい。

このような理由があげられます。ホンダのエンジンの信頼性は確かに高いですが、最終モデルでも10年以上が経つのでもし中古車を買うのであれば隅々まで動作確認をする必要があります。しかし、中古車価格が安いからといって必ずしも品質や性能が低いというわけではありません。

エリシオンは、基本的にはホンダの最上級ミニバンとしての矜持を守っていると思います。では、ホンダセンシングなどの最新装備がついているわけでもないのになぜおすすめなのでしょう。その3つのポイントをまとめました。

  • 高い静粛性

空力特性が優秀で、風切り音などが気になりにくいボディ構造です。車載オーディオと連動してノイズを打ち消すアクティブノイズコントロールが搭載されている場合は、さらに高い静粛性をうみだします。運転席の人と3列目の人が自然に会話できるといえばわかりやすいと思います。

  • 直進安定性と優れた操舵感

インスパイアやアコードで培われたFFセダンの安定感がこのエリシオンにもあります。4輪ダブルウイッシュボーン・サスペンションを採用しているのも強みで、乗り心地と安定感はこの世代のミニバンの中でもトップクラス。比較的低床で、お子さんも乗りこみやすく高速走行時も風に煽られる感覚が少ないです。

  • 内外装の質感が高い

現行のアルファードやエルグランドよりは華やかさがありませんが、プラスチック素材などの安物感の強い素材が少なくてシンプルながら高級感があります。外観は専用のフロントグリルやバンパーを使っていて、アコードのようなキリッとした男前な印象です。

内装チェック




少々古さがありますが、この時代のナビだとほとんどの人が使い慣れているためむしろ使いやすいです。最近の車のようにすべての機能をタッチ式ディスプレイの中に詰め込むと、年配の方や運転初心者の方は覚えるのが大変です。

ステアリングについている物理ボタンやドリンクホルダーは安っぽいです。ただ、それ以外の質感は当時乗り出し価格400万円を超える車の平均点以上をついてきています。ダッシュボードが一直線に伸びる水平基調というのもホンダが走りにこだわっているところで、視認性も良くて車体の傾きが非常にわかりやすいです。

シートレイアウトも多彩で車中泊にも適しています。ボディの造りのせいか日差しが入りにくく、室内灯も一部照らしきれない部分があるため何か落とし物をした場合はiPhoneのトーチ機能を使って広大な室内を探すことになると思います。とにかく室内が広くて収納も使いやすいので、同乗者の満足度は高いです。

まとめ

現在の中古車価格は、走行距離5万キロの2011年式で2.4Lモデルが80万円2010年から2012年の最終モデルが平均価格65万円程度です。やはり年式の浅い方が故障も少なく維持費も安くで済みます。

現状、このような車は価値が上がることもないのでたっぷりと時間をかけて探すべきだと思います。中古車店で「高速道路でもワインディングロードでも存分に走れるミニバンは」と聞くとエリシオンの名前があがります。このエリシオンは、ミニバンにおいて重要な居住性も非常に高くアコードのような滑らかな走りを両立しているからです。

中古車サイトでは200台以上掲載されています。使い倒された個体が多いので検討する際は必ず現車を確認しましょう。

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