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「毎日+1%ずつの努力を積み重ねれば365日後に37.8倍になる」の複利の理論は実践するには辛すぎるので単利の努力で頑張る

毎日1%の努力を積み重ね続けよう。昨日より1%多くの努力を続けよう。そうすれば1年後には1だった能力は37.8になる

この1を365乗すると37.8まで到達する、という複利の威力を表した言葉は非常に有名である。かの楽天創業者である三木谷代表取締役社長兼会長も創業当時から好んで使っていた言葉だと言う。また、この言葉は毎日の小さな努力の積み重ねが1年後の大きな違いを生むということを教えてくれるので自分もこの言葉を初めて聞いたときは相当モチベートされた。
だが、この素晴らしいフレーズを真に受けて、単純に努力の「量」を毎日1%ずつ増やしていこうとすると、コツコツ積み上げ型努力ではなく、どんどん急になっていく富士山の斜面を登るようなハードワークになる(富士山を実際に登ったことはないので、あくまで想像で書いていますが)。1%増やす対象を努力の「量」に間違えて設定してしまうだけで冒頭の言葉は一気に超スパルタなフレーズへと変貌する。

グラフで表すと以下のような感じである。例えば初日に本を1ページ読むとして、それを毎日1%ずつ増やしていく、と設定すると最終日には37ページを読む必要がある。確かに前日対比での追加努力量(マージナル努力量のような概念です)はいつまで経っても平坦な量だが、それでも初日対比での努力量の絶対値を考えると最終日には初日の約37倍程度の努力をしなければならなくなる。

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これが本であれば37ページも大したことがないように聞こえるかもしれない。だがこれを記事を書く本数等のアウトプットの量として設定すると途端に目標達成に向けたハードルは高くなる。

こんな急斜面の努力量を見せつけられたら、自分のような怠け者は悪い意味で複利の威力をまざまざと見せつけられて面食らってしまい、初日から一気にやる気をなくしてしまうので、ここは「努力の量は単利に設定し、習得能力は複利で増えていく」というイメージを勝手に持ちながら、単利型のコツコツ努力ができる人間になりたいと考えている。
単利で毎日1%ずつ努力した場合、1の努力は365日後には4.67倍になる。複利で努力した場合の37倍には遠く及ばないが、それでも1年前には1しかできなかったことが4.67まで増えたらそれは十分立派なんじゃないかと思う。それにインプットにせよアウトプットにせよ、同じ量・同じ時間を費やしたとしても慣れてくればくるほどその習得度合いや熟練度合いは加速度的に伸びていくはず、と勝手ながら期待している。

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もう2022年も残り5ヶ月を切った中、年初に何かコツコツと取り組む目標を立てたものの、その何かが果たして何だったのか、既に忘れてしまった残念な自分ではあるが、それでも残り5ヶ月は単利のイメージでコツコツ努力し、それに伴い複利で能力が伸びていくイメージを勝手に持ちながら地道に努力していきたい。



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