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インデックス投資は勝者のゲーム


1975年にバンガードグループを創設したインデックス投資の父、ジョン・C・ボーグルの著作。新NISAも開始された2024年初頭に改めて読み返しておきたい本とのことで、以下簡単に内容を要約してみた。

長期的に見れば、インデックス投資こそが勝者のゲームであることは過去の米国株式相場を見ても明らかだが、それを始めるタイミングについても気になるところ。2024年初の現在、どうしても割高感が否めず、分散投資のタイミング・購入額については思うところを別途考察していたい。取り急ぎ、以下は著作の内容のまとめである。

<総論>

  • 投資の成否を決めるのは「Common Sense」である

  • 投資を成功させるには市場全体のポートフォリオを有するファンドを取得し、永遠に持ち続けることが重要

<株式市場への投資>

  • 株式市場から得られるリターンは、長期的に見ればその市場に属する企業が生み出す利益と配当を合計したもの

  • 投資信託が受け取るリターンは、株式市場から得られるリターンから、株式運用をする上で必要なコストを差し引いたものである

  • 確実なことは、コストを差し引く前で市場に勝つことはゼロサムゲームだが、コストを差し引いた後は敗者のゲームになる

  • 投資信託の株式運用で必要なコスト:ファンドの経費率、購入手数料、証券売買手数料、税金だが、これらは複利の効果で長期的にはファンドパフォーマンスに大きなマイナス影響を与える。そのため、コストの低い投信の選択が重要となる

<インデックス運用とアクティブ運用>

  • 株式市場に勝つ投資信託を選び出すことは枯れ草の山で針を探すようなもので不可能に近い(=インデックスファンドをアウトパフォームするアクティブファンドを見つけることは不可能に近い)

  • 非効率な市場で市場平均に勝つことは比較的容易だと考えられがちだが、実際の結果はそうではない

  • 広く分散されたインデックスファンドを保有することは、合理的なだけでなく生産的であることは歴史が証明している

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