2023年の学び(相場について)

もう誰も覚えていないだろうが、2022年10月、上記のようなニュース記事が出た。相場は誰にも読めないものだと理解していたつもりだった。にも関わらず、私はこの時「やっぱりそうだよな。来年は景気後退局面だな」と、事実ではなく、自分が信じたい主観を事実として思い込み、そしてその主観に基づき行動してしまった。

結果はどうだったか。米国経済は度重なる利上げにも耐え抜き、景気後退局面に陥ることなく、底固い経済成長を遂げている。リセッションとは真逆に相場は動いている。来年はFRBによる順次利下げが行われる見通しだが、そうすればまた米国株式相場も上昇するだろう。いや、この見通しさえも不確実であり、これも私自身が信じたい未来を語っている主観に過ぎない。

2023年の株式相場から学んだことは以下の通りである。

賭けるとは:知って知って知り抜いた上、やぱり最後に賭ける。偶然のえいや、が賭けではない。

  • 主観を捨て、事実を見る。自分が見たくないもの、そう思いたくないものでも事実は事実として受け取める。

  • 賭けるとは、とりあえずえいやでやってみよう、というものではない。調べ尽くした上でやはり最後に賭けてみよう、という行動の最後に起こるものである。

2024年は、主観を捨てていかに事実を見ることができるか。信じたい未来や主観に惑わされることなく、以下に見たく無い事実・聞きたく無い事実を受け止めることができるか、を念頭に行動したい。

一方で、あれこれ悩むだけでなく最後は賭けに出る、という行動も忘れないようにしたい。相場は生き物である。

決断の機会を失った今となってはもう死ぬこともできず、しまった、あの時俺はこうするはずだったのについ人にひきづられて、というため息を未来永劫しなければならない。それが地獄。

(社会認識の歩み、内田義彦著)


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