憎しみの連鎖を断つ方法は、相手を許すことではなく、相手の家系を絶やすことだという身も蓋もない事実を歴史から学ぶ
最近、小学生の息子が世界史や日本史に興味を持っていることをきっかけに、歴史関連の書籍を一緒に読むようになった。
そこで気づいたのは、冒頭の美しいガンディーの名言とは裏腹に、相手を許して争いを終結させたケースは少なく、逆に相手の一族を根絶やしにしたことで争いが終わるケースが多い、ということだ。
際たる例は豊臣一族を滅亡させた徳川家の例だろう。豊臣一族を根絶やしにすることで憎しみの連鎖を断ち、徳川家は200年超における長期政権を築いた。
他国の事例を見れば、ジュリアス・シーザーを暗殺したブルータスは、その直後、シーザーの側近であったアントニヌスを即座に殺さず放置したことで、結果的にアントニヌスに反旗を翻され、そして倒された。
平清盛は源氏と戦った際、まだ幼かった源頼朝を死罪とすることなく伊豆地方に幽閉することで許した。その後、源頼朝は反旗を翻し、平家を滅亡させた。
もしブルータスがアントニヌスに対して冷徹な判断を下していたら、もし平清盛が源頼朝に対して容赦ない判断を下していたら、、、逆に、もし徳川家康が豊臣家に対して温情をかけていたら、、、また違った歴史の展開があっただろう。
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