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「ありがとう」は、消費期限がある

ちゃんと「ありがとう」言いなさいって、ずっと子どもの頃から言われてきた。

自分が中年になっても、高齢になった親から、たまに言われる。
親戚に孫がお世話になったときとかね。
「お礼の電話くらい入れておいてね」なんて。

そして、世代が変わっても自分の子どもがお土産やお小遣いをもらったりすることもあって、やっぱり子どもに言うんだ。「ほら、なんていうの?」みたいに。

先日、子ども達にこんな話をした。

「ありがとう」は、いつ言ってもいいか?

そうだね、「ありがとう」を言って悪いときなんて、あまり思いつかない。

問題は、シチュエーションではなくて、タイミングの話だ。

「ありがとう」は何度言っても、いつ言っても良いのだけど、消費期限が決まっている場合がある。そういうときは、なるべく早く「ありがとう」を伝える必要がある。

鮮度が落ちると「ありがとう」も腐る場合があるのだ。

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こんなことない?

あなたは友だちの誕生日を覚えていたけど、その日には会えないので、誕生日に届くようにプレゼントを送ったとしよう。

その日になったら、こう考えるはずだ。

(そろそろ、プレゼント届いてるかな・・)

ところが、何の連絡も無い。
だから、こんな風に思うかもしれない。

(きっと今日は出かけていて、まだ、荷物を受け取っていないだろう)

夜になっても連絡がない。

(遅くなったから連絡は、明日かな。喜んでくれたかな・・)

翌日も、数日経っても何の連絡も無い。
「プレゼント届いてる?」なんてこっちから聞くのも野暮だ。

(あまり、気に入らなかったのか、それとも、何か話づらい理由とかあるのだろうか。)

約1ヶ月後、その友人と会う機会があった。

「この前、プレゼントありがとう!前から欲しかったやつでさ、すげー嬉ししかったよ!!」

とても喜んだ様子でお礼をしてくれたのは良いんだけど、なんだがスッキリしない。

このように待たされた立場だとわかるけど、結構やってしまいがち。
プレゼントは成功だったようで、喜んでくれたし、お礼も言ってくれた。

鮮度が重要

こんな風に逆の立場を想像したら、わかってもらえるよね。

「ありがとう」を伝えるのは鮮度が重要で、時間が経つと腐ってしまう。
心から「ありがとう」の気持ちがあるなら、なおさらのこと。

この場合は届いた瞬間に、一言でも言えば良かったんだ。

電話じゃ無くても、LINE一通でもいい、「今、受け取ったよ。ありがとう!」ってね。

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改めてしっかり御礼のメールをするとか、次に会ったときに何かお返しをするとか、そういうアフターフォローも人間関係で重要だけど、まずは初動が大事。
その上での「重ねてお礼」というのは、受け取る側も嬉しい物になってくる。

見返りじゃないけど

人と人とのコミュニケーションは、見返りを期待してやっているわけじゃない。(見返り前提の賄賂というのもあるけど・・)

最初にプレゼントした方だって見返りを期待しているわけじゃないけど、無反応には耐えられないというのが人情というものだ。

自分が施しを受けたときには、即座に一言お礼が言えるスピード感をもつこと。

僕は多くの人に良くしてもらっているという実感があるだけに、この「すぐにお礼」というのが、欠けている場合があるかもしれない。

日頃から気をつけたいなと思っている。

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