見せびらかす

サンパウロに行ったスタッフから聞いた話が面白かったので少し書きます。高級なものを身につけている人は襲われ、殺されるので、みんな一切、身につけていないという話です。

もちろん、高級車も走っていないし、ブランドを売る店もないとのこと。

その話を聞いて、ブランド品をわかりやすく身につけるということは、つまり「見せびらかしている」ということなんだなぁと、改めて思いました。
サンパウロでそんなことをしたら殺されるわけで、殺されるくらいなら、質素に暮らす。なんだか極端な話ですが、そしてなんだか、その様子っていいなとも思いました。

今、中国は貧富の差が激しく、街中を高級車がちらほら走っていますが、日本のような下品さはまだ、そんなにないとも思いました。街中を特に東京なんかの日本のようにランボルギーニやフェラーリが普通に走ってはいない。

富の見せびらかし・・・・・。

ワインはもともと、パスタと一緒に食べる滋養強壮的な「飲料」だったようです。それがいつの間にか、食の世界のどことなく富に関わるものにすり替わってきたようで、人間の欲って、不思議なものだなぁと、思います。

そうかと思えば、それをひけらかすと殺される国もあって、それを隠して生活しているなんて・・・。

殺されたくないというのもあるでしょうが、富なんて、見せびらかすものじゃない、となった時、面白い状態が作られていくんでしょうね。

分かりやすい物品じゃないところで「品」のよさを表現する何か・・・・。
あぁ、京都的です。