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自分の中に"くらし文化予算"を持つ

現在、自分のふるさと「阿久比町」で昔ながらの建物を借り、その土地に長く続くものを紹介、販売、商品開発する活動をしています。
その基地のような「d news agui」の改善工事の費用をクラウドファンディングで集めています。

↓ぜひ、こんなことを考えています。覗くだけでも。
https://readyfor.jp/projects/dnews_agui_2023

d news aguiでの「いそべ商店展」期間の売り場の様子。

ゼロから立ち上げる際も、クラウドファンディングを呼びかけ、あくまで僕の自己資金ではなく、町に近隣に暮らす皆さんにとって「必要な場所であるか」を問うように投げかけ、結果、目標額の1,500万をはるかに超えた2,200万が集まり、無事に開業することができました。

そうしたことで「私たちの場所」という意識が芽生え、大切な友人や家族を連れて行きたくなる場所になっていると感じます。
集めた私たちも、出資した皆さんも、同じ思いをこの場所に込められる。とても素晴らしいことだと思います。

そして1年運用してみて、様々な改善点が出てきて、今度は1を2にする、つまり、誕生したものを「よりよく改善し、継続させていく」ことの工事費用を、同じくクラウドファンディングで呼びかけています。

ここには町をよくする意識が必要になります。
そして、私たちd news側の「価値」も、約1年間の活動の様子で評価されるわけです。そして、このクラファンが成立したならば、その意識の輪は、引き続き続いていくわけです。

今回、お話ししたいのは、こうした資金支援の意識の話です。
国に様々な国家予算があるように、市町村にも、そして、会社や個人、家にも「自分たちの暮らす土地を文化的に良くしたいと思う「予算」がありますし、それが、例えば家に、家族の中にあることで、暮らす意識はとても豊かになると思うのです。

例えば、ナガオカ家には年収の中から「1年でこれだけ」という文化予算があります。文化的な旅行に使ったりする予算で、皆さんの中にも「旅行の計画」みたいな形であると思います。
そういう意識で「自分の町」の文化度をあげることにも「予算」意識を持ってみる。何か寄付を呼びかけられたら、その使い方をしっかり聞き、そこに出すことで、自分と町が繋がり、町は確実に良くなる。

自分のことだけを考えて、自分の欲しいものを買うための貯金は、僕も皆さんもしますよね。そうではなく、自分の暮らす町や土地を「自分のお金」でよりよくすることもできる。
僕はクラウドファンディングとは、全体的にそういう入り口なんだと認識しています。

クラウドファンディングの呼びかけで、コース(リターン)を選ぶ。その時「これくらいの金額なら出せる」「お付き合いだから、手軽なものを選ぶ」など、選び方には色々な考え方があります。
しかし、その多くは先ほどから話しているような個人(法人)の「文化予算」から捻出するみたいな考えは、あまりないと思います。

これくらいなら、出せる。これくらいなら、今月の家計に影響しない・・・と、ざっくりと「文化予算のお財布」ではないお財布からお金を考えている。
そうすると、お金は出したけれど、それを自分的に実感すること、自分につながっていることが、やや積み上がっていかないような気もしませんか。

2020年12月クラウドファンディングでの多くの支援を得て町に誕生したd news aguiの様子


僕は「自分のくらし文化予算」を一年を通して決め、そこから夫婦や会社の仲間と話し合い、決めて出資することの、安定した文化意識の積み上げが、結果として自分の気持ちや日々の生活の中に意識に確実に返ってくると考えます。

こういう意識で、今回もクラウドファンディングを呼びかけています。つまり、支援参加してくださった方々の具体的応援の意味を、必ず噛み締め、こちらも運営し続けていく。
皆さんの文化予算の投資で、場所が続いていく。そして、企画展などの方向性も、「町の文化度UPのため」のことかどうかを考える。そう思っています。これは例えば僕の「自己資金」だけでは、絶対に生まれない意識だと思います。

阿久比の文化度を2度上げたい。
1度は僕らd news agui側。そして、もう1度はこの土地に暮らすみなさん。

それが合わさることで、文化意識は香りを放ってくると信じています。

井澤章典「新美南吉と日本のうた」の様子。約80名(中学生以下は無料)のみなさんと知多半島生まれの作家、新美南吉を歌で感じる企画。
阿久比店を拠点としたツアー企画「味噌蔵の中定商店さん」の見学ツアーの様子。
常滑焼「いそべ商店」展の会期中に行われた「知多のお茶を楽しむワークショップ」の様子


d news aguiはこれまで「阿久比産"知多木綿"の紹介展示イベント」「常滑焼産地問屋"いそべ商店の企画展示とトークイベント」「神奈川県真鶴町"美の基準"に学ぶ、阿久比町らしい風景 企画展示と講演会」「テノール歌手、井澤章典氏による新美南吉のリサイタル」などなど、企画開催してきました。

これからも知多半島の阿久比の文化を紹介、発展させていきたいと思います。
引き続きのご支援を、皆さんの「くらし文化予算」の中から、
応援いただければと、思い願っています。

どうぞ、よろしくお願いします。

⇩クラウドファンディングのご支援参加はこちらからお願いします。
https://readyfor.jp/projects/dnews_agui_2023

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ロングセラー「ナガオカケンメイの考え」の続編として、未だ、怒り続けているデザイナー、ナガオカケンメイの日記です。

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